この日は3回目のBacar
こちらのお店、連れて行きたい人がたくさんいるので
月1ペースになりつつあります
この日はシェフが修行していたフランスのレストラン、
クロコディールにも足を運んだことのある母を連れて
実はママさん、私の熱烈なお誘いを受けて行きたい気持ちは
ありつつも、行くまでは少し不安だったみたい。
カジュアルなビストロ風レストランは、時に客層がカジュアルすぎたり、
特殊なご職業の方?などに偏ったりする傾向があるので、50代の
自分はお店で浮いてしまうのではないか?痛いのではないか?
そんな不安があったようです。
服装もしかり。
『ジャケットが私の制服です』を提唱している母にとって、
『カジュアルな装い』はもっとも苦手
匂いがすごくつくから綺麗なお洋服で来ないでね!と私に言われ、
普段からニット類はほとんど着ない母はさんざん迷った挙句、
『そろそろクリーニングに出したいと思っていた』
ジャケットスタイルで現れました。
『フロリレージュへの階段に比べればたいしたことない』と
駅からお店までの長い道のりも何のそのアピールをしていた
母ですが、わりと息切れ気味で席に着き、サービスの金山さんに
労わられていました(笑) ごめんね、今度はタクシーで来よう
ところでこの日はなんともハッピーなことに!
客層は母の年代のオンパレード(笑)
下手したら70代の方までいらしてました
とぃぅわけでお店に入ったときから安心していたママさん
『とりあえず』と言えばシャンパーニュが来ると思っている母は
のっけからソムリエの金山さんを困惑させてました。
金山さん:『とりあえず・・・(何だろ?)??』(しばし沈黙)
私:『・・・シャンパーニュだそうです。』
通訳必須です、
並々と注がれたシャンパーニュ(モエ)で乾杯した後は、
金山さんからコースの説明が。
説明の途中でも何かが気になると質問せずにはいられない母。
こうやっていつもお店の方を自分のペースに巻き込む母。
今まで色々なお店に一緒に行きましたが、必ず後でこっそり
『パワフルなお母様ですね』と言われてしまいます
さて、母のアミューズは定番の5つの味覚を持つプチトマト。
私にはなんとも可愛い、5cmほどの小さな小さな
アメリカンドッグが出てきました
中はお手製のソーセージ、ケチャップの他に赤パプリカの
パウダーもかかっています
1番食べさせたかった蟹味噌のバーニャは母も大絶賛!
アンチョビを使わず蟹味噌にチェンジしたアイデアと、
素材によって調理法を変えた、時に瑞々しく時に暖かい
お野菜達には何度いただいても本当に感動します
そしてこの日は『初めまして』のお野菜との出会いがありました。
オイスターリーフ
元々オランダで作られたお野菜だそうですが、日本での
生産者さんはたったお1人とか!
こちら、見た目はただの葉っぱ(笑)
香りを嗅いでも多少生臭いかな?とぃぅ印象はあるものの、
いたって普通。
なのに口に入れて噛んでみると・・・
間違いなく生牡蠣そのもの!!!
衝撃でした
この間、パンが登場
先日お土産にいただいたパンを母も食べているので、
『このパンとこのパンはいただいたわ!』と誇らしげ(笑)
金山さんも『お店にいらしたことがないのに当店の味を
ご存知とは・・・!新しい形ですね!』とヨイショ(笑)
ほんとお気遣いすみません・・・
続いてはお魚
差し替えをお願いして前菜から選ばせていただきました。
コンソメゼリーと雲丹、カリフラワーのムース
とぃぅライトな1皿でメイン・ゴハン・デザートまで美味しく
いただけるように予防線を張りました(笑)
ワインはグラスの白を。
3本並んだボトルを見ながら、好みのニュアンスを伝えるため
母が『ピュリニーモンラッシェみたいなワインが好き』と
言ったところ、『グラスでご用意できます!開けましょうか!!』
と気合いを注入された様子。またまた感謝です・・・
メインは最初に伺ったときに感動したウズラ
皮目をパリッと焼いたウズラももちろん好きですが、
STAUBに入れてじっくり蒸らし焼いた(←?)しっとり系の
ウズラは本当に美味しい
フィリングの麦やワイルドライスもたっぷりで嬉しいんです
ここで金山さんから、
『お母様、お肉に合わせて赤ワインはいかがですか?』
母:『当然!もちろんいただきます』
金山さん:『し、失礼しましたぁ~~~!』 ・・・
〆のゴハンは2種類を半分ずつシェア。
1つは定番のイワシ&フォアグラですが、この日は新メニュー
ツブ貝とブルターニュバターの
炊き込みご飯
中にはタケノコも入って爽やかな美味しさ
バターのおかげで適度な重さもあるけれど、全体的に
ふわりと軽い、春らしいゴハン、我が家でも真似したくなりました。
デザートは前回いただいてハマったスフレを
前回はキャラメルでしたが今回はヘーゼルナッツのスフレ。
母はイチジクを使ったブリュレ。
作り方が気になったらしく、赤ワインをどのタイミングで
煮詰めるのか真剣にシェフに質問してました。
と、ここで奥のテーブル席のおばちゃま達(推定50~70代)の
お1人がお誕生日らしく、バースデープレートが運ばれて、
皆さん拍手~ ・・・って気づいたら母も拍手してました
挙句の果てにはカウンター席とテーブル席で軽く会話(笑)
危うく飛び入り参加しちゃうんじゃないかと焦りましたが
リラックスできているようで良かった良かった
最後はクロコディール時代の話でシェフと盛り上がり
がっちり握手(笑)!
タクシーでも2,000円弱で帰れることもあり、相当お気に入りの
様子の母は、『頑張って自分で予約取る!』と張り切ってました
帰りに金山さんから『バイタリティ溢れるお母様ですね。』
と言われました、やっぱり・・・(笑)
でもそんな母が結構好きだったりします