歌舞伎
に加え一度観てみたいと思っていた文楽。
何しろ歌舞伎
以上に馴染みがないので、初めて観るなら
初心者にもわかりやすいストーリーの演目がぃぃな
と
思っていたら・・・『まさに!』な演目、来ました~![]()
近松門左衛門による曽根崎心中![]()
出演者は主に心中する男女2人とぃぅシンプルさが初心者に
嬉しい演目
併せてこれが実話とぃぅのも考えさせられます。
しかも人形遣いは重要無形文化保持者の(←すごい!)
吉田蓑助さんと、今もっとも文楽の世界で注目と言われる
桐竹勘十郎さんとぃぅ超~華やか
な顔ぶれ。
さらに嬉しいことに、母がチケット予約
を頑張ってくれて、
なんとお席が中央の3列目とぃぅ感動的なポジション
!
さて、劇場に着いてまずビックリしたのが、外国人の多さです![]()
曽根崎心中は『外国人でもわかりやすい』演目の
代表とは聞いていましたが、それにしてもすごい人数でビックリ。
英語版パンフレットや英語版イヤホンガイドも大量に出ていて、
イヤホンガイドを
にはめ、英語に翻訳された作品解説を熱心に
読みふける外国人の姿には感動すら覚えました![]()
・・・さて、開演![]()
ここからの感想はお察しの通り素人目線なのでマニアの方は
『けっ』って感じかと思います、あしからず・・・![]()
まず、義太夫(三味線とセリフの方)の登場の仕方がすごい!
円形の床がぐるりと周り、半円部分が反対側に、向こうの
半円に2人の義太夫が座って『くるっ!』と登場するのです![]()
そして黒子が歌うように義太夫を紹介し、そのたびに拍手。
これは歌舞伎にはない演出ですね。
それもそのはず。
人形遣いは一切セリフは言わない上に表情すら変えないので、
すべてのセリフはこの義太夫に委ねられています。
1段(=1幕)終わるごとに義太夫が変わるのですが、その頃には
動いているわけでもないのにもぅ、汗だくだくです![]()
そして義太夫の上と反対側の幕の左上には、義太夫のセリフが
字幕で出るのも文楽ならでは。しかし素人の私はイヤホンガイドと
目の前の人形の動きに意識を向けるのがに精一杯で、字幕なんて
見てる余裕はまったくありませんでした(笑)
歌舞伎に見る『中村屋ぁ~!』みたいな掛け声が
聞こえないのも違う点と言えるかも。
歌舞伎でのあの声掛け、盛り上がりますよね!
人形の大きさにもビックリです。
意外に大きい人形は、遣い手さんの他に黒子2人が手伝います。
3人で息を合わせるのは、とても難しそう!!
人形は目もつむるし、他にも色々な動きで様々な表情を
表現しなければなりません。手先も3段階ぐらい(?)に
折り曲がり、意外なほどしなやかな動きを見せてくれます。
当然ながら人形より人間の方が大きいので、最初のうちは
有名な人形遣いさんとあって、意識がそちらに集中してしまいます。
今回は出演者が少なかったので大丈夫でしたが、たくさんの
人形(と人形遣い)が舞台に出てきたら訳がわからなくなりそう(笑)
それにしてもユニーク(と言ってぃぃものかわかりませんが)なのは、
人形が怒ったり泣いたりしても、人形遣いは表情1つ変えないところが
最初のうちは何となく可笑しくて・・・![]()
それが遣い手の上手さを表すとも言われているそうですが・・・。
今回は、恋仲である25歳の商人『徳兵衛』への一途な愛情を
人間国宝の吉田蓑助さんが表現するのですが、演じる女性が19歳の
遊女『お初』とあって、別に蓑助さんが女性らしい振る舞いをするわけでも
なんでもないのですが、なんか不思議な感じ・・・(笑)
たとえば会いたかった『徳兵衛』に『お初』が駆け寄るシーン。
蓑助さん(と2人の黒子)が人形を持って舞台を走り、人形が悲しそうに
『よよよ・・・』と『徳兵衛』の胸に顔をうずめるのに、その後ろでは
冷静な顔の蓑助さんが人形を持っていて・・・(笑)
最初その不思議な構図に見慣れるまでは全然可笑しくないシーンで
ふっと笑ってしまったりしていましたが、何しろ最後は『心中』するお話。
だんだん惹きこまれていき、最後はじわっと感動が押し寄せました![]()
初めての文楽鑑賞を観た感想は、正直なところ、生身の人間が
人間を演じる歌舞伎の方が今のところ魅力的に感じます![]()
でも、歌舞伎
に比べると文楽ファンは多少マニアックなので、
鑑賞のマナーがとてもぃぃのは嬉しい発見の1つでした![]()
歌舞伎でも人気の演目、『義経千本桜』は文楽でも観てみたいな![]()
実は来月、桐竹勘十郎さんの講演会に参加させていただきます![]()
お話するチャンスがあるかどうかはわかりませんが、パンフに
サインぐらいはいただけそうらしいのでちょっと楽しみ~![]()
もっと贅沢を言うなら、あのお人形、ぜひぜひ目の前で一度
見せていただきたいものです
!

