今年最初に読んだ本 )に続き、先日から読み始めた

本は、朝日新聞で紹介されているのを発見した父に頼まれて

購入したこちらの本 ↓



    もじゃにゃあのごろごろ日記


キラキラ辛口評論家として名高い友里氏の著書。


友里氏は中小企業の経営者で、グルメ評論はあくまでも

副業とのことで、よってあくまでも自腹&覆面?での取材を徹底。


フードライターレストラン評論家がレストランと癒着して不正な

評価を下すことに真っ向から反対していらっしゃいますオーッ!


彼のブログは以前から読んでいましたが、確かにかなり辛口。

辛口と言うか、基本的にお店を持ち上げないどころか褒めない(笑)

ここで私の拙いクッキングレポを引き合いに出すのは恐縮ですが(笑)、

私は自分が気に入らないレストランについては、あまり悪く書きません。


私の記事を読んだ誰かが、実はものすごく好きなレストランだったら

やっぱり不愉快に感じるかなと思うので(自分がそうだから・笑)、

あくまでも緩~い表現に留めています。 


もちろんあえて美味しかった!とは書かないけれど、レストランの

記事自体を書かなかったり、『マズイ』とか、『二度と行かない』とか

致命的&決定的な表現を使わないようには気をつけています。


でも、それって『一見ブロガー思いな私』ですが、裏を返せば

ある意味単なる『保身』なんですよね・・・。


そう考えると、彼のように真っ向から批判&めった斬りするスタンスを

とることって、何だかかなり勇気ある行動に思えてしまいます。


実名こそ出していませんが、私ですらわかる特定の人物(達)に

ついて、かなり『キワドイ』コメントの嵐で・・・汗

読んでいると色んな意味でドキドキしちゃいますあせる


山本益博さんは、とあるトークイベントでこうおっしゃっていました。

『批判することは誰でもできる。批判した文章を読むことは、

誰にとっても面白可笑しい』 確かに一理あるけれど、友里さんほど

トコトン批判するとぃぅのは、誰しもできることじゃないはず。


私は山本益博信者でもなければ、もちろん友里派でもありません。

でも、友里氏の批判的なスタンスに全面的には賛成できないにせよ、

その意見には一理あるなと思うことが、実はとても多いのです。


たとえば『本日のオススメ』は本当にオススメなのかとぃぅ疑問。

このオススメは『客』にとってのオススメではなく、

『店』にとってのオススメではないのか、という意見なのです。


これは私も2~3流レストランで思ったことがありました。


そしてこの意見にもなるほど、と。


『1人でも多くの人に自分の料理を味わってもらいたい』

ちょっと人気が出てきて、調子に乗って支店を出すオーナーシェフが

よく吐く上っ面だけのセリフであります。

しかしよく考えてみてください。オーナーシェフの体は1つですから、

店が2つ以上できた場合、どちらかの店で必ずオーナーシェフ不在の

状態ができてしまいます。


昔から飲食店に限らず、『急激な店舗展開は質の低下に

つながる』と言われてますよね。友里氏の書き方に少し癖は

あるけれど(笑)、これも一理あるなと思ってしまいます。


この後、友里氏は、レシピを楽譜にたとえ、シェフを指揮者に

たとえて次のように書いています。


楽譜が同じでも、指揮者によって演奏の質が変わるのは

誰でもわかるはず。 シェフも同じだと。


そしてまたこちらにも私は賛成パー


店の評価をする人間が、信奉者を集い、融通の利く店で

参加費制の「食事会」を開催することに疑問を感じます。


これには私も賛成です。

あるシェフが以前おっしゃっていました。

自分は、食事を楽しめる相手と一緒にレストランに

来てほしい。何が楽しくて、初対面の人を並ばせて

食事をするのか、って・・・。


初対面同士が美味しい食事を通じて仲が深まることも

あると思うので、一概に『初対面同士の食事』とは言えませんが、

確かに有名評論家を囲んでの高額な会費制のお食事会、

なんだか不思議な図だなぁ・・・と思ったことはあります汗


そして、この記述にはハッとしました。


ほとんどの店では料理人の出身店(修行店)や海外での

修行経歴を披露しているはずです。

しかし、どこそこの有名店の出身だ、あのカリスマシェフの

弟子だった、というキャッチをそのまま信じて良いのでしょうか。


私はまったくのミーハーなので、HPにこの記載があるだけで、

『わお~~ドキドキと心が沸き立つような興奮を覚えるのですが、

それで興奮して、父のところに飛んでいって、

『ねぇねぇ、あの新しいレストランのシェフってタイユバンの

 出身なんですって!これは間違いなく美味しそう~ラブ目


・・・なんて言うと、いつも父に言われます。


『それでその人はタイユバンで何をしてた人なの?

 ずっとジャガイモの皮をむいて終わった人なら何も

 意味ないでしょ。大事なのはそこで何をしてたかだよ』って・・・汗


おっしゃるとおりあせる


私が聞いた話では、某☆付店のオーナーシェフは以前、

経歴に某老舗フレンチでの修行経験を載せていたそうです。


でもその老舗フレンチ、労働環境がとても厳しく、

3日で辞める人も後を絶たなかったそうです。


そのオーナーシェフも恐らくその1人だったのでしょう。


老舗フレンチのオーナーがその経歴をホームページで見つけ、

どうにもこうにも彼の名前&顔が思い出せなかったそう。

後日、オーナーがその☆付のお店を訪れて・・・そこで何があったか

わかりませんが、以来その修行歴は削除されていたそうです・・・sei


ぃゃぃゃそれにしても、単純に大好き!なレストランでしたが

あの業界(?)って本当に色んなことがあるんですねあせる


この本を読んですべてを信じるつもりもありませんし、

私は純粋に食べることを楽しみたいので、あまり先入観に

とらわれず、深く考えずに食べたいのですが、改めて自分が

メディアに踊らされていたとぃぅことを痛感いたしました(笑)ガーン


賛否両論あると思いますが、3日で読めますので、

食べることが大好きな方はぜひぜひご一読をドキドキ