20年ぶりに歌舞伎隈取を観に行ってきました。


  もじゃにゃあのごろごろ日記


演目は『慙紅葉汗顔見勢(はじもみじあせのかおみせ)


市川海老蔵がタイトルの通り恥も外聞もなく、顔を紅葉のように

真っ赤にして汗を流しながら十役を早代わりで見せる話題の演目キラキラ


市川右近中村獅童など、話題の花形もそれぞれ初役に

挑戦しており、新春らしい何とも華やかキラキラな演目です。


何しろ20年ぶりの鑑賞なので、初心者若葉マークの私が楽しんで

観られそうな演目を選んだのですが、これが大正解


4時に開演して終わったのは9時半でしたが、まったく長さを

感じさせないほど、大満喫してしまいましたキラキラ




時計4時開演

まずは海老蔵から10役についての説明(口上)がありました。

1人で10役も演じるということで観客が混乱してしまわないように、

とぃぅ配慮から、パネルを用いてそれぞれの役について説明する

とぃぅ演出はとてもありがたかったですにこ


海老蔵はとっても盛り上げ上手。

斬ったり斬られたり、汗を流して&顔を真っ赤にして頑張ります、

みたいなことを歌舞伎独特の言いまわし隈取で言うのでみんな大笑い。


そして、10役を演じるのだから声援もいつもの10倍は欲しい、

とぃぅメッセージには、大喝采パチパチが沸き起こりました。

始まる前から観客を惹き付けていましたよにこ


・・・さて、全4幕から成るこの『伊達の十役』


十役の早代わりと言っても、10回着替えればぃぃのではなく、

10役を1人でこなすので、着替える回数はなんと

40回以上!さらに女性→男性 男性→女性に

変わるときは、着替えに加え化粧やカツラまで総とっかえDASH!


第1幕では、とにかくこの早代わりを見せる見せる泣


海老蔵が右の袖に消えたと思ったら今度は花道から違う役に

着替えて登場したりするのはザラで、何より1番驚いたのは、

花道で役を入れ替わったことぐるぐる


あんなに人が大勢見ている中で、『むしろ』と『傘』だけで

お互いを隠しながら役を入れ替わって出てきた海老蔵に、

観客からは大きなどよめきが・・・ブルブル...


そして次に驚いたのは、高尾太雄とぃぅ女形が仁木弾正とぃぅ

立役に殺されるシーン。最初は女形を演じていたはずの海老蔵が、

いつのまにか立役になっていて・・・え゛!


私はこのシーンをオペラグラスで観ていたので、ある意味かなりの

至近距離で観ていたはずなのですが、全然気づかなかった・・・汗


この完成度に到達するまでに、彼はどれだけ練習したんだろう?と

思うと、頭が下がる思いでしたし、それを支える裏方さん達との

息の合ったチームワークに熱い拍手を送らずにはいられませんでした。


さて、まったくトーンが変わったのは第3幕です。


ここでは早代わりはなく、海老蔵扮する政岡(女形)が、

わが子を目の前で殺されるとぃぅ悲しいシーンです。


お家のために忠義を尽くし、わが子を殺されても動揺せずに

必死に堪える政岡。でも、右近扮する八汐(女形)が立ち去った

後に堪え切れず嘆き悲しむシーン、感極まりやすい私は思わず

大号泣してしまいました・・・号泣


まわりからも鼻をすする音が聞こえ、ハンカチを目に当てる姿も

ちらほら見られました。


そもそも悲惨すぎるストーリーとぃぅことはおいておいて、

第1幕であんなにも俊敏に早代わりを見せていた海老蔵が、

第2幕ではなったこともない『母』として魅せるしっとりとした

演技には、本当に心から感動させられました。


そして、同じ第3幕の終盤では、宙乗りも・・・流れ星

あたりが真っ暗な中、1つの真っ白いスポットを浴びて

ゆっくりゆっくりと上がっていく姿は、とても美しかった・・・キラキラ


歌舞伎隈取を観るまでは、少々不安でした。

観たい気持ちはあったけれど、5時間とぃぅ長丁場を、

歌舞伎初心者の私が果たして楽しめるのだろうか?って。


そしてチケットは15,000円。大好きなレストランにも

行けちゃうお値段。後悔するような気持ちになったら

嫌だななんて思ったりもしました。


でも、終わった後の感想は、15,000円以上!!

本当に観てよかったし、チケットが取れるものなら

この公演、もう一度観たいぐらい(笑)!



でも5時間以上の舞台をここまで飽きずに観られたのは、

もちろん海老蔵ほかキャストの素晴らしさ、猿之助さんの

演出の賜物と思いますが、今回、影の主役としてすごく大きな

存在だったのはイヤホンガイド耳


この存在、初心者若葉マークの私にとって大変役に立ちました。

返却時に戻ってくる補償金1,000円を含め、1,650円とぃぅ

破格ですし、絶対借りた方がぃぃです音譜


ストーリーはもちろん、型の説明から衣装、髪型まで

ありとあらゆることを説明してくれるガイドは大助かりあせる



帰りのタクシーの中から見た歌舞伎座。

来月はこちらで鑑賞する予定ですキラキラ楽しみだなあ・・・ドキドキ


何かとハマりやすい私。 さっそく携帯には・・・↓



隈取シール貼っちゃいました(笑)