茨城県教委は25日、県内の特別支援学校に勤務する男性教諭(48)を今年1月上旬~2月中旬、着替えの指導中や休み時間、保健の授業中などに、他の生徒や教員がいる中で、中学部の男子生徒の尻を服の上から手で計13回程度触ったとして減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にしたことを報じる新聞記事が配信されています。
なお茨城県教委や茨城県庁のサイトを確認しましたが、私の検索力で見た限り同県は東京都教委等々のようにHP画面での周知は行っていないようです。メディアのみへの周知と見ました。
こうした消極的周知は教員を含めた県職員による不祥事の再発防止には決して寄与することにはならないと案じるところです。
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産経ニュース 2025/4/25 18:45
男子生徒の尻触り減給 特別支援学校の教諭「コミュニケーションのつもり」と釈明
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2月中旬、生徒の副担任が、教諭の行為を目撃して発覚した。
この他、管理監督責任を問い、校長を戒告とした。
毎日新聞 2025/4/25 18:37(最終更新 4/25 18:37)
特別支援学校で男子生徒の尻触る 男性教諭を減給処分 茨城
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男子生徒は教諭に触られる度に「触らないでください」と明確に伝えていたといい、県教委は「男性教諭が真摯(しんし)に受け止めなかったことは『侮蔑的な言動』にあたり不適切な指導だった」と判断した。
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産経ニュースで知る限りは保健の授業中ということですが、被処分者の担当教科は保健体育でしょうか。
男子中学生から触られる毎に触手への抗議を聴いていながらの不適切行為であるなら、特別支援学校に在籍する少年の人権を踏みにじった行為であることは明白とも言えましょう。
おそらくは、感覚が麻痺しての行為とも察せられますが、やっていい事と悪い事の分別が教育者であるにもかかわらず弁えることができなかったことは残念なことです。しかも、尻触りは「コミュニケーションのつもり」との名分とのことですが、それではさわられた少年のとっても「コミュニケーション」だったのかと問い詰めたくもなります。
教育界に限らず、セクハラをコミュニケーションで弁明する向きは以前からはびこっていたものと思われますが、時代は変遷しそうした言い訳はもはや通用しないことをこの案件からの教訓として受け止めていきたいものです。