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調査委員会は27日、これまでに8000人以上を対象に調査を行った結果、国の成人人口のおよそ0.6%にあたる人が、子どものころ教会の聖職者から性的虐待を受けたと推計されるという報告書をまとめ、地元のメディアは被害者は20万人以上に相当すると伝えています。
スペインのカトリック教会はこれまで、調査への協力を拒むなど真相の究明に消極的で、27日に記者会見した委員会のメンバーは「教会は長年にわたり虐待の事実を否定したい、隠したいという願望があった」と厳しく批判し、被害者に賠償するための基金の設立を提言しました。
カトリック教会の聖職者による性的虐待をめぐっては、アメリカやヨーロッパの各国で調査が行われ、隣国フランスでも21万人を超える未成年者が被害を受けたと推計されていて、スペインでの調査の結果も波紋を広げています。