警察はLINEで知り合った10代の少年を誘拐した疑いで、島根県立の医療センターに精神保健福祉士として勤務する男性(26)」を逮捕しましたとの報道が出ました。容疑者は少年の足などをくすぐる動画を撮影していたことも報じられています。
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(関西テレビ) - Yahoo!ニュース1/22(水) 21:55配信 引用 ※容疑者実名は伏せました
「足をくすぐる動画を撮らせて」少年誘拐の疑い…島根県職員を逮捕(関西テレビ) - Yahoo!ニュース
警察によると、容疑者は去年12月、和歌山県内で、LINEを通じて知り合った10代の少年を約8時間にわたって車で連れ回した疑いが持たれています。
容疑者は「足をくすぐる動画を撮らせてくれたら、お金をあげる」といって少年を誘い出し、電動ハブラシなどで少年の足の裏やわき腹をくすぐる動画を撮影したということです。
容疑者はおおむね容疑を認め、「誘拐という大きな罪になるとは思いませんでした」と供述しているということで、警察は詳しい動機を調べています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200122-21550515-kantelev-l30
毎日新聞(最終更新 1月22日 21時55分) 引用 ※同
10代男性に「動画撮影でお金あげる」 未成年者誘拐容疑で島根の福祉士逮捕
同署によると、容疑者は和歌山市内の公園や浴場などに男性を連れ回し、男性の足の裏や脇の下などの動画を撮影。「動画を撮らせてくれたらお金をあげる」と約束していたという。
男性が12月6日に両親と一緒に同署に相談して発覚した。容疑者は19年夏、男性とラインで知り合い、動画を撮影するなどしていたという。
https://mainichi.jp/articles/20200122/k00/00m/040/319000c
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報道で知る限り、どのテーマに入れるか考えました。内心はどうであれ、両報道で知る限り、よくある局所触手などのわいせつ行為があったものとは思われません。
また、動画撮影行為が少年の同意なしで行われた趣意も報じられていません。
「誘拐罪とは思いつかなかった」との意味の容疑者の釈明も分かるような気もします。そうしたことから犯罪性を示すテーマではなく「その他」のテーマに組み入れた次第です。
わいせつ行為や盗撮を行っていないと思われる容疑者へは実名がネット記事を含め実名がメディアにさらされたことはおかわいそうな気もします。
ただし、未成年を保護者の了承なく連れまわす行為は明確に指弾されてしかるべきでしょう。また警察が動いたということは少年もしくは保護者から被害届が出たものと察せられます。(両親とともに警察に相談した)との毎日新聞の報道からも少年の被害者意識は汲み取れるのではないでしょうか。そう少年に思わせたのであるなら、少なくとも成人側に道義的な落ち度があることは言えると思います。
まして連れ出しが保護者の了承なしで行われたのであるなら、違法性の認知の有無に限らず、連れ出した側への法的責任の発生も致し方がないのかもしれません。
公務員に限らず成人は、何が違法行為なのかを常日頃、認識しておかねばならないとの教訓をこの事案は不特定に与えているのではないでしょうか。
いずれにせよ、少年の心的疲労の早期での回復および容疑者の猛省及び円滑な公職復帰を望むところです。
それから警察は少年の年齢もしくは学齢を公表すべきだったと思います。「10代の少年」だけではあまりに漠然としていて防犯効果の面でも脆弱にすぎるのではないでしょうか。
追記