やませ(北東風)は6月にならないと吹かないと思っていた。だが、それは思い込みだった。
釜石の山火事にかかわる消火活動か。
それとも取材か。
筆者の住む宮古市は釜石からは大分離れている。それなのにヘリコプターが上空を頻繁に飛び交う。
気になって空を仰ぎ見た。
そのとき吹いてきたのが北東風。600mほど北東に位置する海から一気に押し上げる霧のかたまり。
慌てて洗濯物を取り込んだ。
案の定、乾いているはずの洗濯物がすでに湿っぽい。
まだ乾燥注意報が出ていたはずではなかったか、そんなことが頭をよぎった。
田植えが始まった。
まもなく「九十九夜」。
これより先に霜が降りると「飢渇(きかつ)」になるという。
きのうの朝、山間部では氷点下が観測されたと聞いて心配になる。