夏の終わりに、うみまちに引っ越してきて
すっかり秋になった。
この町に引っ越しました、って言うと
まず、一番に多い反応が
その町の名前を、すこし驚いたように
反復して言われる。
そして。
だからなにっていうのはなくて
どうして？とかも聞かない。
「....。」
て感じで会話が止まる。
ほとんどがこの感じなので
おもしろいなーとおもいます。
そうか、みんなこの町は知ってるし
来るけど、選ばないんだ。
昔から、流行りのものには見て見ぬふり
テレビの流行には
つまらないのでチャンネル変える
みたいな、ひねくれ者なので
この反応には
やったー！という
わけのわからない、うれしさが
あったりする。
３ヶ月住んでみて
これといって、不満もなくて
最近では、あんまりないんで、なにかあるんじゃない
かってわざわざ探したりしてる。
逆にそれが不安になったりと
素直に喜べない、自尊心の低空飛行な
自分がいる。
やっと、ついこの間
そうか、このフヌケのように
なにもやる気が起こらず、
毎日、どこか小さな穴から
すーーーって空気が抜けてるような
気がするのは
今、自分ってしあわせなんだ。
しあわせってこういう感じなんだって
つくづく思った。
山も海も盛りだくさんで
毎日がリゾート気分で
そんなとこだからか、町の人も
ちょっとのんきだけど、おだやかで。
だからといって、このブログで
おすすめなんかしません。
教えたくないって言うより
だれかに勧められて、住むところじゃないから。
この町は、自分で見つけて
住みたいって感じで
思い切って住処にする。
そんな町だから。
私もそうだけど
なにか、どこか引き寄せられるように
みんなここにやって来て
いつの間にか、何度も来るようになって
そして、住処にする。
そんな町なんです。
ここで、はじめようとしてるんだけど
空気がぬけていって
体に力が入らなくって
いや、それはいいわけだと
わかってます。