北九州市にある霊峰・足立山。その北峰を小文字山と呼び、そこに『首なし五百羅漢』があります。

『首なし五百羅漢』と言っても、ここに至るまでの道中に看板などはありません。

分かりやすいのは『メモリアルクロス』を頼りにすると到着します。

このメモリアルクロスは、朝鮮戦争の戦没者の慰霊のために米軍が建設した十字架ですので、近くにはありますが、首なし五百羅漢と歴史的に繋がりはありません。

強いて言うならば、小倉市街地を見下ろせる場所ということで、歴史上において似たような役割を果たす物は似たような場所に建てられるといったところでしょうか？

で、メモリアルクロスに行く途中にある駐車場から、脇の小路へ行くと、首なし五百羅漢の看板があります。

天明の飢饉や小倉潘の様々な財政難から苦しむ民が増え、彼らを供養するために小倉潘の商人が羅漢像が建てました。

詳しくは、こちらを読んで下さい。

あと、昔(昭和)のガイドブックだと「羅漢さん」と書かれていました。僕らのお婆ちゃん達(明治大正生まれくらい)の世代だと、お稲荷さん的な親しみのある存在だったのかもしれません。

そして、羅漢像に首がないのは、また別の話になります。

明治初期の廃仏毀釈運動によって壊されたのが定説のようです。

廃仏毀釈運動を説明すると、明治政府の建国にあたって神道の国教化が掲げられたのですが、そうなると各地で仏教を排斥する運動がおきたのですね。

ただ、小倉戦争の際に長州潘に破壊された話もあります。どっちなんでしょう。

私の目的としては、『小笠原諸礼忠孝』にて、小笠原帯刀に仕える三郎兵衞という杖術の達人が、犬甘兵庫に復讐するために修行した地として登場していましたので、それを少しでも追体験できないかと思ってきました。

youtubeも上げましたので、動画を見てね。

近年の何でもかんでもパワースポットにしちゃう風潮はあまり好ましいものではありませんが、杖を振った感想としては、何かしらの偉大な力を自分にも杖にも得ることができたような感覚を覚えました。遊びレベルでもそれを感じましたからね。

合理的に考えれば、杖術の訓練をするなら、家や公園で何百回と練習すればよいのではないかと思いますがそうではない。

当時の本当に命のやりとりをしていた武人にとって、山や神社で修行することは御加護を得るために必要なものだったのだろうと感じました。

あと、動画の最後に登場させた羅漢像の首は本当に謎です。

可愛いすぎる！

なんか地元のゆるキャラとかにしたら、良いキャラクターになりません？

誰か、この羅漢像をフューチャーして下さい。