当日は朝まで鴨川沿いの「銀水」で飲んでいた。
当時、携帯電話は持ち合わせていないが、
何故か、ボス森本康義からの連絡が耳に届いた。
「今日は、都ホテルでボウイをお見送りだ。よろしく」
そして、
何故だかフラフラしながら午前10時、ホテル着。
ボウイの部屋を訪ねるべく、一階のエレベーター前で待機していると
扉が開いてニッコリ笑うボウイと遭遇。
ビシっと高級スーツに身を包んだボウイの笑顔が眩しかったが、
さすがに10日間も付き添ってきたので、気軽に
「おはよう!」
と挨拶を交わして玄関へ。
最後の記念撮影を終え、
ざっと10日間に渡るD・ボウイ夫妻京都ハネムーンのご案内役は、完了した。
(イマン夫人は前日に伊丹空港までお見送りしている)






















D・ボウイの常宿「俵屋」。

ハネムーン初日は、夕刻ここにお迎えに行った。




あれから25年か?
しかし、人生でこれほど緊張した10日間はない。

今日はボウイの命日。


九条山のキッド邸もすでにない。

そしてボウイ夫妻を乗せたあの高級キャデラックは、

いま何処にあるのだろうか?