よみがえる佐川急便-佐川清伝説-Image1001.jpg


ゴールデンウイークが近い。毎年五月、三四五日の三日間は佐川急便グループの全国野球大会が滋賀県守山市で開かれる。


全国の佐川マンが一同に会して親睦を深めろ!という佐川会長の主旨に、全店は燃え上がり、選手、チアガール、応援団から家族含め四五千人が集る華やかな大会は今も続いている。素晴らしい伝統だ。


昭和五五年の大会、私は始めて佐川会長の写真を撮った。近くにいた杉並店のチアガールに声をかけ、会長を囲むように誘導する。


「会長、一緒に写真をお願いします」。


「あぁ、そうか。」軽く頷き、いくぶん照れる会長のほんのりした空気に、緊張感いっぱいの場は和み、写した写真がこれだ。


微笑む会長とチアガールたち、よく見ると会長は女の子の肩にさりげなく優しい手を乗せ、引き寄せているのがわかる。

 四人だけの一体感が溢れるシーンだ。


あの日本1のワンマン経営者と呼ばれた御仁だが、実はいかなる時も、周囲の人への気配りを忘れない。


思い出に残る一枚である。