第62回受賞作品
『バルパライソの長い坂をくだる話』神里雄大
『あたらしいエクスプロージョン』福原充則
の、2作品が選ばれたのだが、このニュースの演劇人以外への情報浸透度が実にやばすぎる。
そもそも、演劇人でも俳優だけを専門にやっている方は岸田國士戯曲賞をどのくらい知っているのだろうか?
Wikipediaによると以下の説明がある。
岸田國士戯曲賞(きしだくにおぎきょくしょう)は、劇作家・岸田國士の業績を顕彰するとともに、若手劇作家の育成を目的に白水社が主催する戯曲賞。新人劇作家の登竜門とされ、「演劇界の芥川賞」という異名を持つが、ベテラン作家の受賞も多い。
1955年に新劇戯曲賞として創設され、1961年に新潮社の岸田演劇賞を吸収合併して「新劇」岸田戯曲賞となった。その後、1979年に岸田國士戯曲賞と改称され現在に至っている。受賞者には正賞として記念時計、副賞として賞金が贈られる。
と、ある。
受賞している顔ぶれを見るとそのまま日本演劇界で活躍されているお歴々及び、有望な若手達がごまんと入っている。候補作に上がったメンバーもすごい人たちばかりだ。
しかし、この岸田國士戯曲賞。
ニュースとしてどう扱われているのかを見ると、ひどい扱いだ。
ネットニュースとして誰もがもっとも見るYahoo!ニュースでの取り扱い
第62回岸田國士戯曲賞(白水社主催)は16日、神里雄大さんの「バルパライソの長い坂をくだる話」と、福原充則さんの「あたらしいエクスプロージョン」に決まった。副賞は各20万円。
主な作品は、神里さんは「(飲めない人のための)ブラックコーヒー」など、福原さんは「サボテンとバントライン」など。
これだけだ。
ちなみに、うちの団体もじゃへらがyahooニュースに載った時はこの分量だ。
神奈川県立青少年センターホール(横浜市西区紅葉ケ丘9)で8月12・13日、本牧の歴史を題材にした「地劇ミュージカル『日本国 横浜 お浜様』」が上演される。
同作品は、演出家・舞台監督として活動する「もじゃもじゃ頭」こと笹浦暢大さんと、劇作家として活動する「へらへら眼鏡」こと河田唱子さんのユニット「もじゃもじゃ頭とへらへら眼鏡」によるオリジナル。地元の伝説や民話などを題材に盛り込んだ「神奈川県地劇ミュージカル」公開コンペで今年1月に優勝し、県立青少年センターホールでの上演権を勝ち取った。
主人公は、本牧十二天高校演劇部の部員たち。大正時代から昭和初期にかけて本牧にあった娼館"チャブ屋"の一つ・ウキヨホテルと伝説の娼婦・メリケンお浜を題材にした台本「日本国 横浜 お浜様」の上演を文化祭で予定していたところ、「娼婦たちの話を高校生が演じるなんて校風に相応しくない」と大人たちから反対に遭う。
「もじゃもじゃ頭とへらへら眼鏡」の笹浦さんは「誰も知らない本牧の歴史、横浜の歴史に触れた全曲オリジナルのミュージカル。ミュージカルならではの表現で、性や女性の自立といったテーマに触れた作品をぜひ見にきてほしい」と話している。
公演時間は12日=14時~/18時~、13日=12時~/16時~(12日14時の回はアフタートークイベント、それ以外の回はミニレビューショーあり)。チケットは前売一般4,000円、大学生・専門学校生・演劇養成機関研究生・高校生以下2,000円(当日は+200円)。神奈川県内在学・在住の小中高大学生、専門学校生および演劇専修生は無料招待。招待の申し込みは①希望の公演回②枚数③代表者氏名連絡先を明記の上メール(mojamoja.herahera@gmail.com)まで。チケットの購入はウェブサイトから。
ニュースソースが違うとはいえ、うちはこの文章の長さにプラスして写真も載った。
(ヨコハマ経済新聞さんありがとうございます)
ところが、岸田國士戯曲賞は、写真も載っていない。
シアターガイドなどは、ちゃんと選考委員のコメントなども載っているが、
それは演劇の人が見る演劇のサイトだ。
演劇の人以外に、この情報をばらまく気がないのではと思ってしまう。
そして実際そうらしい。
ニュース担当の某劇作家女子(まあ察してくれ)が、今年の岸田國士戯曲賞のニュースをきちんと配信してくれるように白水社に連絡したそうだが、完全シカトされたらしい。
つまりは、こんなに著名人を排出しまくっている演劇の一つの権威たる賞が、一般の方にはどうでもいいことだろう??
と、出版社側自体が思っちゃっているように見えてしまってしょうがない。
やっぱり自分の生きている世界であって、その中のこの素敵な賞は世の中にもっと知られて欲しいと、イチ演劇人として思うのですよ。少なくても、配信されるかされないかはわからないけど、神里さんと福原さんの顔写真とプロフィールくらいはYahoo!ニュースに乗るように仕向けて欲しい。
こういうところが、演劇がマイナーサブカルチャー化している大きな原因だと思う。
トニー賞みたいな環境に日本でなっていく日はまだまだ遠いなー
(トニー賞が総合的に各分野で表彰しているのに対して、岸田國士戯曲賞が作家に対してのみのことは分って書いていますよ)
演劇業界にいる人たち。自分の公演以外の業界全体の宣伝と地位向上運動きちんとしていかないと本当に廃れて行ってしまう気がしていて、僕はそれがすごい怖いのですよ。
そして受賞者及び過去受賞者、過去ノミネートされた方々。
僕のブログなど読むこともないと思いますが、
みなさんを否定したり批判したり名誉を傷つけていることがないように注意して書いたつもりです。
不快に思われることがあったらおっしゃってください。
ただ、せっかく受賞者が決まってのこのニュースでの取り扱い規模が非常に不満です。
もっと積極的にこうなったと盛り立てていくべきことだと非常に思っております。
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【笹浦今後の予定】
笹浦舞台監督
「hopestage」
2/25
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笹浦舞台監督
「こと〜築地寿司物語〜日本の女は強かった」
3/1〜11
@築地ブティストホール
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桃園川のせせらぎを蘇らせるプロジェクト
市民劇
「桃園川の河童の手」
3/10
@座・高円寺2
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笹浦舞台監督
ダブルドリーム
「夢物語」
3/17,18
@ラゾーナ川崎プラザソル
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笹浦舞台監督
ヒロセプロジェクト
「神様と過ごした10日間2018」
3/24〜27
@ラゾーナ川崎プラザソル
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笹浦舞台監督
骸骨ストリッパー
「ごきげん!?アキラ~The Worldwide~」
4/5〜9
@武蔵野芸能劇場
詳細は→骸骨ストリッパー
笹浦舞台監督
Dance Company MKMDC
「ORÎCHIKA13」
7/21,22
@和光市民ホールサンアゼリア
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笹浦舞台監督
劇団夢幻
「西果てが世界の終わり」
8/29〜9/2
@ラゾーナ川崎プラザソル
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