[前回ブログ タイ旅行② の続き]
パスポートOK、航空券OK、財布OK、いちばん大事な抗てんかん薬(当時はイーケプラ1剤)OK、空港に向けて早朝から家を出ます。

てんかん患者のK君、旅行において最も注意すべきはフライトでしょう。
閉鎖空間で6時間以上座りっぱなし、気圧の変化、途切れない風切り音、小さいモニター、知らない国へ行く不安・・・発作を誘発しそうな要素が満載です。
私の作戦は、K君の気分をアゲアゲにすること。
K君は、好きな音楽に浸っている時、釣りの時、美味しいものを食べている時など、アゲの状況では発作が起きないようです。
なので、フライト中は、ヒラメを釣った時の歓喜のシーンを振り返ったり、バンコクではパッタイ(タイ式ヤキゾバ)食べようぜ、とか、ムエタイ(タイ式キックボクシング)観戦楽しみだね、とか、とにかく明るい話題を振りまくりました。
(なんだかお仕事の接待と同じですね・・)
運よく窓際の横並びで席を取れたので、変わりゆく空や海の景色を楽しむこともできました。
(発作時対応のため、横並び席は絶対条件です。)
CAさんがK君にジュースやお菓子のサービスを厚めにしてくださったことも助かりました。

これら作戦が奏功したのか、K君はフライト時間を楽しんでくれたようで、往路は、発作無し、体調不良無し、15時頃スワンナプーム国際空港に無事着陸しました。
これで保護者の私もずいぶんと気が楽になりました。
さぁ、これから現地2泊3日、仕事と家事から解放され、利害関係ある人の目から解放され、何かしなければという切迫感から解放され・・・
旅行の楽しみ方は人それぞれですが、私はとにかくこの解放感です。
目的地で特に何か予定が無くてもいい、解放感を静かに味わいたい、たまたま美味しい食事に当たればラッキー、くらいの心持ちです。
K君、いつも付き合ってくれてありがとう。
「K君の育成のため」という名目で、釣りや合唱や旅行に連れ回すけど、正直、ほぼ私の趣味のためですわ。
2人ぞれぞれバックパックを背負い、空港から都心へ向かうエアポートレールリンク(鉄道)に乗り、BTS(都心鉄道)に乗り換えて、クラウンプラザホテルのあるサラデーン駅に向かいます。
[続く]