(前回ブログ 第九演奏会② の続き)
なかなかの大きな挑戦として、「第九」演奏会の合唱団にK君と私の2名でエントリーしました。
但し、発作が起こることによって、参加者皆さんとの貴重な練習の時間を損ねたり、ましてや有料チケットのお客さんが入る演奏会本番を乱すことがあってはなりません。
障害者への理解は大事、とは言ってもさすがにそれはアウトでしょう。

ここは自主的に以下の条件を付け、参加することにしました。
①K君がてんかんであることを運営に伝えた上で、参加を断られたら諦める。
②10回の練習中に1回でも発作が起きたら参加を取り消す。
③少しでも体調悪ければ練習は休む。
④本番は、前日または当日に何か少しでも異変を感じたら出演を諦める。

私としては、本番まで完遂できる勝算は充分にありました。
まず、ここ数年は、CBDを服用していることもあり、平均するとK君の発作頻度は月2回程度、うち全身痙攣まで移行する発作は2か月に1回程度、ということで、単純に確率的に、練習時間や本番時間に発作が起こる可能性はかなり低い(単純計算で確率1/80)のです。
それと、K君は音楽を聴く時や歌う時は調子良くなる(音楽療法効果?)ので、発作の可能性はより下がると感じています。
更に、大事な練習前や本番前くらいは喉のヒリっとする痛みを少々我慢してCBDを多めに服用すればより安心です。

気掛かりなのは、暑さだけ。
本番は12月、練習は秋から冬なので、気温は大丈夫ですが、感情の高まりや周囲の熱気でより暑くなることには注意が必要です。
K君は体温上昇が発作を誘発する明らかな傾向があるからです。

では、実際のところどうだったか。
まず、大変ありがたいことに、K君がてんかんであることを運営側にお伝えしても、全く何の制約も無く、のびのびと練習参加を継続することができました。
この点は本当に感謝です。
運営側には温かいご理解を頂きました。
むしろ、K君のことをより手厚く見守って励ましてくださる女神のような先生もいらっしゃいました。
単純なK君はそれで調子に乗るので、より発作も起き難くなります。

そして、体調管理ですが、練習のあった3ヵ月間は幸い調子の波としては悪くなく、CBD服用もしっかりして、10回の練習を発作無く、むしろ楽しそうにやり遂げることができました。
男子高校生のK君が、合唱練習を楽しんでくれるとは、予想外の収穫でした。
釣りと同じくらい、音楽も好きなのかもしれません。
(合唱としては、まだまだ初級者レベルでしたが・・。)

さて、いよいよ本番を迎えます。
[続く]