本日は床下換気扇の設置工事の依頼でお世話になりました。

そこで、非常に変わったケースであったので、日記に記します。


お客様は多摩地域にお住まいの65歳くらいの奥様です。
 
20年ほど前に、モイスコジャパンで床下換気扇を
ご自宅と離れた町の別宅の2軒に設置されたとの事です。

 
 
以下、お客様のお言葉です。

「今年の七月ごろ、モーター音が大きくなってきたので、いよいよ交換を決意しました。
 
しかし、以前たずねてきた業者に

゛モイスコジャパンは倒産した”  ←嘘です

と訊いていたので、かねてより調べてあった近くのホームセンターに交換依頼をしました。」
 
 
 
とのことです。


 

「その時作業に来た職人さんは、下請けの業者Aの職人で、
床下換気扇の取付工事が初めてだった。」
 
「朝から夕方までマスクも付けず、床下で四苦八苦したうえで、
ドロドロになって何とか終えて帰っていった。」
 
 
 
 
しかし、その後、
 
((・o・)アレ?

「床下換気扇を修理したのに、なぜか換気をしても家の中が、以前に増してカビ臭い。」
 
 
さらに

「その時期は、ご近所一帯でモグラが発生し、
我が家も庭中に薬剤を散布しておりました。
なぜか解らないが、その薬剤臭が家の中に入り込み、臭くて夜も眠れない。」




そこで、奥様は換気扇の設置業者AにTELし、

「工事がおかしいので見に来てください」
 
とクレームを入れたそうです。
 
 
 
しかし、まてども待てども連絡すら来ない。




 
p(`~´)qワナワナ

 
そこで、仕方なく別の業者Bに見てもらいました。

 
 
 
 
その業者Bが言うには、

「これは付け方が間違ってますよ。工事代金が3台10万で安すぎるのもおかしい。
たぶん練習のつもりだったのかも。
これでも5年くらいは持つと思うので、もったいないから使ったらどうですか?」
 
との事。
 


(;'Δ';)そんなァ
“体調も悪くなるので5年も使えない”
 
 
 
 
そう思った奥様は、こんどは業者Aの元請けホームセンターにTELしました。
 
 
 
すると、業者Aの親方と設置した職人がすっ飛んできました。
 

 
そして、
 
「送風で埃が舞うなら床下にシートを敷こう」
 
とか、
 
「コンクリートで押さえよう」
 
と、いろいろ勧める。

実は親方の本業は左官業。
 
床下換気扇の工事は専門外らしい。
 
 

 
結局は取り付けた三台の換気扇は外して帰っていった。


 
 
 
 
 
そこで、弊社に設置依頼となったのですが、
私が訪問した時点では器具は撤去してありました。

 
 
それで、奥様からのお話と、現状を観察し、
どの様な修理を行ったかを推測してみました。
 
推理①
〖業者Aは排気型と給気型の違いが分からず、壊れた排気型を取り外して、給気型を3台取り付けた。しかも、適正な運転時間帯の認識がなく、深夜も含めた運転時間設定を行った。そのため、モグラ退治薬で汚染された外気を床下に取り込み、さらに居室内にも滲入させた〗

のではないか、または

推理②
〖床下内の空気を、外に排出するための排気型を逆に取り付けた。さらに、適正な運転時間帯の認識がなく、深夜も含めた運転時間設定を行った。そのため、床下内汚染空気をさらに与圧し、モグラ退治薬で汚染された外気を吸入しその空気が居室内に滲入した〗
 
そのどちらかと推測しています。
 
 
いづれにしても、第二種換気という床下を加圧する事となります。
汚染空気は他の換気扇の付いていない通風孔から排出されながら、
すきまより室内側にも流入してきます。

註)第一種換気⇒排気型、給気型のセット、第二種換気⇒給気型のみ、第三種換気⇒排気型のみ
註)床下換気扇の工事には、建築と建築環境工学の多少の知識と、空気という流体の流れをシミュレートできるセンスと、2種電気工事士の資格と実務能力が必要です。

 
 
そこで奥様は、モイスコジャパンの換気扇は20年近くよく働いてくれたということで、
藁にもすがる思いで、慣れないインターネットを使ってモイスコを検索されたとのことです。
 

しかし、目に飛び込んでくる情報は悪い評判ばかりで気持ちが萎えてしまったとの事。

本当に申し訳ございません。m(_ _ )m←40万件以上工事しており、悪い書き込みもあります。

 
 
しかし、20年ほど前に一生懸命工事してくれて、
作業後に振舞ってあげた冷やし中華をおいしそうに食べて帰ったあの三人の若者が、
悪い人だったとはどうしても思えない。

 
 
 
 
そこで意を決してモイスコのフリーダイヤルにTELされたとの事です。

 
 
 
  m( ̄◇ ̄)m
 
  ありがとうございました。
 
 
 
 
 
そこで私が訪問し、3時間ほどで完工して帰りました。




 
 
 
 
・・・その晩、

仕事を終え自宅で寛ぎながらテレビをみておりました。

 
そこで

“サントリーの伊右衛門” 

というお茶のCMの言葉と映像が心に響きました。(いつもは聞き流すけど)


 
 
それは、接客し、丁寧に淹れたお茶をちょうどいい塩梅の温度でお出しする。

その行為のみを“おもてなし”というのではなく、

茶葉を育て、収穫し、茶工房の職人さんが伝統の技で
゛茶” を蒸して乾燥し揉み上げ美味しい茶を作り上げる。


≪実は、そのすべての行為に
              “おもてなし”
                   のこころが息づいている≫


そこで今日一日の仕事を振り返って、


[私たちの仕事は、お客様を迎える仕事ではないけれど、
 
20年経った後でも、信頼して仕事を任せて頂ける。
 
そんな作業を続けていくことが我々のおもてなしなんだなぁ]
 
 
と感じました。

  

 
 
床下は、見えないところです。

今まで沢山のお宅を訪問し、床下の作業をしてきました。
 
また、これまで、じつに様々な施工あとに、遭遇しました。

危険な配線の処理、過量に撒かれた調湿材、
それ以上に悪質な、調湿材と偽って床下に撒かれた防犯砂利。
 
荷重を受けないプラスチックの束柱。
 
構造強度補強に寄与しない建築金物等々・・・



 
 
見えないところこそ手を抜いてはいけないんですね。


 
 
それこそが、日本の心 です。


きょうも勉強になりました。



あ( ̄○ ̄) り( ̄◇ ̄) が( ̄△ ̄) と( ̄0 ̄) う( ̄。 ̄)



          ありがとうございました。

         m(_ _ )m 



  


  PA012456.JPG
  

 



  PA012461.JPG

 

 

                                           http://www.moisco.jp/