ようこそ、わたしは、捨てない掃除の案内人
ホコリの向こうに眠る物語を、本日もそっと整えていきましょう。
大切にしてきた服や靴。
だけど、ある日ふと気づくんです。
「あれ?なんか…布、触ったら指に引っかかるような感触きしんでる?」
「靴の中底がベタついてきた、外側がなんだかボロボロしてきた?」
そう。それ、寿命のサインです。
大切にしてても、布は溶ける瞬間がある
実は、繊維の経年劣化によって、長期保存した衣類や靴の生地は「粉をふく」「ベタつく」「裂ける」などの変化を起こします。
特に、ナイロン・ポリエステル・ポリウレタン系は要注意。
紫外線、湿気、皮脂の酸化、空気との反応によって、
徐々に繊維そのものが弱り、ある日突然「裂けた」「崩れた」状態に。
これが俗に言う、布が溶ける経年劣化の瞬間です。
靴にも訪れる別れの兆候
靴底がベタついてきた(加水分解の兆し)
接着剤が粉を吹いたように白くなっている
合皮がぽろぽろ剥がれ始めている
靴も、素材ごとに寿命があります。
防湿が不十分だったり、水分がなくなってしまったり…たまに履かないと空気に触れないまま劣化が進みます。
長く大切にするための保存&ケア
保管のコツ
直射日光&高温多湿を避け、風通しのいい場所に保管
不織布カバーや通気性のある箱に収納(密閉しすぎない)
防虫剤・除湿剤・ドライロッドを併用して湿気管理
年に一度は陰干し&通気して、状態チェック
お手入れ方法
着たら軽くブラッシング&風通し
皮脂や汗が残らないよう、中性洗剤で軽めに洗う or 拭く
靴は専用クリーナー&保革油で定期ケア
長期使わない時期にも休眠中の手入れを
それでも、サヨナラの時は来る
どんなに手をかけても、繊維は物質です。
永遠ではありません。だけど、愛情をかけた分、ちゃんと見送ってあげられる。
布が薄くなり、洗濯で裂けそうなとき
触ったときに「もう弱ってる」とわかるとき
履いた瞬間、靴底が剥がれてしまったとき
思い出の服や靴は、ただいつも通りのケアだけじゃ使い続けられない。
それが長生きするためには、ちょっとした手入れと、適切な保存が必要です。
でも、それでも手放す日が来たら
「あなたと一緒に、ああたくさんの時間を過ごせて幸せだったよ」
そう思ってありがとうと手放せる自分でありたいですね。
最後に——案内人からのひとこと
「完璧にはできなかった…」いいんです
「今日もこの部屋、好きだな」と思えるように少しだけ整えましょ。
次の道が見たくなったら、またお立ち寄りくださいね。
それでは、いってらっしゃいませ。
— 捨てない掃除の案内人より—
