台風一過となった今日は秋晴れで家族はそれぞれ用事で出かけてしまい、残されたお父さんは天気が良いのに模型を触る気もなく一人お出かけ。 近場の東急世田谷線の各駅で降りてみようという暇人の酔狂な考えです。
街歩きのエッセイスト泉麻人さんの「東京ふつうの喫茶店」じゃないけれど、世田谷線沿いをブラブラしようとの魂胆。 まあ模型作りの取材ともいいますが。
それにしても世田谷線に最後に乗ったのはいつのことやら、30年以上、新玉川線から田園都市線に名前が変わっても三軒茶屋を通っていたのに、常に地下を通過するだけ。 地上に出たのは数えるほど。 世田谷の親戚の家に行くのは車だし、世田谷線の記憶は緑色のデハ◯◯形の頃かな?
都内の色んな所に行っているとは言っても、目的地の駅周辺ぐらいしか知らないんだよな・・・ 点と線ではなくて、点しか知らないな・・・。 もっと街歩きをしないと勿体ないような気がしてきた。
さて、気分を変えて田園都市線の三軒茶屋駅を降りて、世田谷線に向かいます。 切符はPASMOを使わずに一日フリー切符(世田谷散策きっぷ 320円)を購入して節約。
【三軒茶屋駅】
ビックリした。 確か田園都市線の三軒茶屋駅から少し歩いた所にこ汚い(失礼、風情のある)世田谷線の駅があったはずなのに、26階建てのキャロットタワーなんてオシャレなビルに駅舎が併設されている。 このビル平成8年の建築らしいから、私は何時から来ていないんだ・・・。
線路1本の櫛形ホーム(江ノ電藤沢駅と一緒)に入線しているのは300系の308編成(サンシャインレッド色)。 世田谷線は全部300系(デハ300A形/300B形)の10編成で全て色違い。 専用軌道を走行しているので路面電車ではないけれどバリアフリーになっていて健常者も乗り易い車輛です。
【西太子堂駅】
三軒茶屋駅からなんと1分で到着します。 世田谷線の各駅間は1km未満になっているらしいが、それにしても三軒茶屋と西太子堂間はえらく短い。 三軒茶屋駅を移設して近くなったらしいが。
起点・終点の三軒茶屋駅と下高井戸駅以外はぜーんぶ、この複線の相対式ホーム。
309編成(バーントオレンジ色)。
【若林駅】
環状七号線の横にある若林駅。
環状七号線の通行量があまりに多いので交差点と同じく電車を信号待ちさせるようになったそうですが、自転車も自動車も一旦停止せずに悠々と走り抜けて行きます。
【松蔭神社前駅】
世田谷区役所への最寄り駅。
ちょうどこの日は第21回萩・世田谷幕維新祭りで観光客が多かったですね。 何故か神輿もあったけど。
【世田谷駅】
世田谷駅というのが存在する、ということです。
踏切横に敷いてあったレール。 50tレールでJFE製。
【上町駅】
敷地の関係だろうけど上り線(世田谷行き)と下り線(下高井戸行き)は相対してなくて千鳥になっています。
そしてこちらは上り線ホーム。
この駅での見所の雪が谷検車区。
踏切からコンデジのデジタルズームで撮っているので見難いですね。 3編成ほどお休みしているのかな?
検車区にはなかなか近づけませんが、唯一裏のTimesの駐車場のみ目隠しがなくて間近で電車を見る事が出来ます。
こんな感じ。 編成は305(チェリーレッド色)。
もう一つの鉄道施設がコレ。
世田谷の住宅地の景観を考慮したのでしょうか。 無骨な変電設備ではなくてなんだか住宅っぽい佇まいです。
さて、三軒茶屋から西に進んできた世田谷線はここ上町駅で90度カーブして北に進みます。
【宮の坂駅】
豪徳寺への最寄り駅。
310編成(ターコイズグリーン色)。
この駅の真横の宮の坂区民会館の敷地に元江ノ電601号(大元は世田谷線デハ80形の87号)が静態保存されています。
皆さんシートに腰掛けてお休みしています。
【山下駅】
小田急の豪徳寺駅との乗換駅になります。
左が世田谷線の山下駅。 右の踏切の向こうの高架が小田急の豪徳寺駅。
ここまで駆け足でやってきたので、豪徳寺駅のサンマルクカフェで好物の生シューセットを頼んで一休み。
人心地付いたので次の駅に向かいます。
【松原駅】
世田谷の中でも高級住宅地です。
どの駅も同じような佇まい。 もうちょっと個性的だと面白いんだけどな・・・
【下高井戸駅】
終点の下高井戸駅。 京王線の下高井戸駅との乗換駅です。
駅の西側ですので左の踏切の線路は京王線のもの。 世田谷線の線路は中央の奥で終わっています。
こちらは駅の東側。 急カーブをゆっくり電車は進みます。
さーて、これで全駅下車完了。
路線総延長わずか5.0 kmに都合10駅、それに電車は路面電車のごとく頻繁に来ますから途中下車しながら走破してブラブラしても1時間半ぐらいの行程でした。
起点から終点まで、まるでスタンプラリーみたいな行動でしたが、時間が余ったので三軒茶屋までの帰りに幕末維新祭りを見て行くことにしましょう。

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