9章中世の物語・日記・随筆-文学的舞台と物語の受容 | 65歳の芸大生

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定年退職後、新しいことにチャレンジしたいと考えて、今まで縁がなかった芸術について学ぼうと思い、芸大に入学しました。このブログが日々の学習内容の記録として活用しています。

中古の作品の強い影響を受け、中世にも物語が多く生み出されます。
朝廷とは別に武士の政権が誕生したことの影響は大きく、京と鎌倉の往還を中心に、さまざまな道行きを記した紀行文が多く誕生しています。『方丈記』や『徒然草』といった思索的な随筆も中世に記されたものです。
本章では、中世の物語・日記・随筆に関する文学的活動を総合的にみていきます。
Movie1・・・物語評論
Movie2・・・阿仏尼と『十六夜日記』


Movie3・・・『とはずがたり』
Movie4・・・『方丈記』
Movie5・・・『徒然草』

日本中世では王宮貴族を扱う王朝物語が多く制作されました。また、宮廷の女房日記の他、紀行文の制作が盛んになりました。阿仏尼の『うたたね』『十六夜日記』や後深草院二条のなどは代『とはずがたり』表的な作品です。さらに鴨長明の『方丈記』や卜部兼好の 『徒然草』といった今までにない随筆も誕生しました。これらの作品を通じて、『源氏物語』や『伊勢物語』を中心とした中古文学作品の影響をさまざまに見出すことができます。