12章博物館・美術館の登場 | 65歳の芸大生

65歳の芸大生

定年退職後、新しいことにチャレンジしたいと考えて、今まで縁がなかった芸術について学ぼうと思い、通信制の芸大に入学しました。このブログが日々の学習内容の記録として活用しています。

明治時代には、近代的な新しい展示空間が登場します。ひとつは欧米の万国博覧会の影響を受けた、博覧会の開催です。また近代的な展示施設として、博物館・美術館も登場しました。本章では、日本における、博覧会、博物館、美術館の歴史をみてみたいと思います。 

Movie1・・・博覧会と殖産興業 

Movie2・・・博物館の誕生 

Movie3・・・岡倉天心と博物館 

Movie4・・・美術館の登場

近代には、世界各国の技術と産業、さらには美術や文化が競われる会場として、博覧会が登場しました。明治5年、明治政府は万国博覧会参加の予行演習として、文部省博覧会を開催します。会場には湯島大聖堂が当てられました。明治10年には、第1回内国勧業博覧会も開催されます。こちらは殖産興業、つまり国内に近代的な産業を育成することを大きな目的としていました。その会場となった上野公園に開館したのが、博物館です。その設置を推し進めたのは、町田久成で、コンドルの設計による、レンガ造りの博物館本館が完成し、開館したのが明治15年のことでした。