11章プロジェクション・マッピングが変える都市の時間 | 65歳の芸大生

65歳の芸大生

定年退職後、新しいことにチャレンジしたいと考えて、今まで縁がなかった芸術について学ぼうと思い、通信制の芸大に入学しました。このブログが日々の学習内容の記録として活用しています。

この章の要点

本章では、映像プロデューサーの菅山明美氏が考える「時間のデザイン」を紹介します。 菅山氏は、数多くのプロジェクション・マッピングをプロデュースした経験から、地域活性化には「歴史と先進が出会う」強烈な時間のデザインが不可欠だと述べています。プロジェクション・マッピングという最新の映像技術が、地域を現代社会にとっても意味のある場所=トポスに高めることの意味について、この章では考えてみたいと思います。 

Movie1・・・プロジェクション・マッピングとは何か 

Movie2・・・プロジェクション・マッピングの技術的なポイント 

Movie3・・・世界のプロジェクション・マッピング 

Movie4・・・「TOKYO STATION VISION」がもたらしたもの

 

プロジェクション・マッピングとは、多様な立体物の投影面にあわせて映像を映し出す技術です。世界的には、フランスのエッフェル塔やドイツのケルン大聖堂内部など、町や市の象徴となる巨大な建造物や場所で行われた例が多数あります。日本では、東京駅丸の内駅舎の保存・復元工事の完成記念として実施されたことが、よく知られています。近代黎明期の日本のシンボルだった東京駅に、プロジェクション・マッピングという現代の最先端技術を重ね合わせることで、初めての、貴重な、一度きりの(二度と経験できない)、大勢の人たちと共感する体験を生み出し、東京駅に新しい場所性=トポスを誕生させたのです。