13章進化するものづくりのデザイン ― デザインエンジニア・田川欣哉 | 65歳の芸大生

65歳の芸大生

定年退職後、新しいことにチャレンジしたいと考えて、今まで縁がなかった芸術について学ぼうと思い、京都芸術大学通信教育部芸術教養学科に編入学しました。このブログが日々の学習内容の記録として活用しています。

この章の要点

タクラム(takram)は、工業製品から無印良品のiPhone アプリ「MUJI NOTEBOOK」やクラウド名刺管理アプリ「Eight」といったアプリケーションの開発とジャンルの枠にとらわれない活動を続けている会社です。そのプロセスは特徴的で、デザインとエンジニアリングの工程を分断せずにひとりが両方を担って完成へと導いていくのです。takram代表である田川 欣哉さんにデザインエンジニアとしての新しいものづくりの考え方をうかがいました。 Movie1・・・デザインエンジニアリングという仕事 Movie2・・・「ものづくり」に「ものがたり」を編み込む Movie3・・・プロトタイプをたくさん作る Movie4・・・多様なアウトプットを生む Movie5・・・Question

 

デザインエンジニアリングのプロセスとはデザインとエンジニアリングの工程を統合させて一人が担って完成へと導いていくものです。田川さんは、ものづくりとものがたり(コンセプト)を合わせていくプロセスをストーリー・ウィーヴィングと呼び、プロトタイプとコンセプトのやりとりを入念に行っています。田川さんが考えるデザインとは仮説をつくる力です。「 かもしれない」という想像の枠の中で考えを発展させていくことが重要なのです。