設問2 | 65歳の芸大生

65歳の芸大生

定年退職後、新しいことにチャレンジしたいと考えて、今まで縁がなかった芸術について学ぼうと思い、京都芸術大学通信教育部芸術教養学科に入学しました。このブログは学習記録としてレポート等の成果を載せています。複製、転載はご遠慮ください。

自分の周囲で類似した活動がないか調べ、それを具体的に紹介してください。

5年ぶりの開催となった渡良瀬遊水池クリーン作戦に参加した。まず、渡良瀬遊水地とは何かその概要を述べることにする。渡良瀬遊水地は、栃木・群馬・埼玉・茨城4県の県境にまたがる面積33km2(東京ドーム700倍)で人工的なものとしては日本で一番大きい遊水地である。

その目的は、洪水をため水害を防ぐ治水であり、水を溜めておき都市用水供給のための利水を目的に整備されたが、世界的に湿地環境が減少する中、渡良瀬遊水地は33km2という広大な敷地に、貴重な湿地環境が保たれている。こうした豊かな環境で植物は約1000種類が確認されているが、そのうち、60種類は国指定の絶滅危惧植物ある。一つの場所にこれだけたくさんの貴重な植物があることはとても珍しいことである。野鳥に関しては、約250種類が確認されており、これは日本で確認された野鳥の種類の半分となる。昆虫はヨシ原を中心とした湿地帯などに約1,700種類が確認され、国指定の絶滅危惧種は62種になる。 このような貴重な動植物の宝庫であることから、2012年には国際的に重要な湿地に関するラムサール条約に登録されている。ここは、ジョギング、カヌー、サイクリング、気球、バーベキューなどができるエリアがあり、年間100万人が訪れる場所であることから、ゴミの散乱、ポイ捨ても少なくない。そこで貴重な自然環境将来にわたり保全できるよう、環境維持・美化のために2000年からこのクリーン作戦が行われている。今回は渡良瀬遊水地周辺の6自治体(群馬県板倉町、茨城県古河市、栃木県小山市・栃木市・野木町、埼玉県加須市)に分かれてゴミ収集を行った。当日は私のような一般の参加者以外に、企業や学校単位での参加も目立っていた。今回が初めての参加であったが、身近に貴重な自然があることや、それを保全していくことの必要性や難しさを体験することができた。