聾学校の教育相談も療育センターも発声・口話読み取り・補聴器の訓練の連続でした。
絵本を使って「みかんは、どれですか」と先生が口話で尋ねたり、
口を隠して補聴器での聞き取りの訓練、声の出し方の訓練。。
私は初っ端から補聴器をひどく嫌がったそうです。
今まで補聴器なくても普通に生きてきたのに!お母さんお父さんとかみんな付けてないのに!
と思ったことは覚えています。
(今でもどうしても好きになれず、両耳とも100db超えの重度だけど車運転以外は基本NO補聴器で生活してます)
家族とは手話で普通に意思疎通出来るのに、訓練の時間だけ…。
母は本当にこの訓練には意味があるんだろうか…と疑問を抱いたそうです。
家でも補聴器活用や訓練の指示があったそうですが、家族は声で話せるわけではないので、
家の中では特に補聴器や声は強制せず家族全員自然に話せる手話を突き通したそうです。
また、家族の友人等大人の聴覚障害者に会う機会がとても多く、
手話はありふれたものだと思っていました。
様々な大人の聴覚障害者がいるんだって小さなころから分かっていたので
将来の見通しが持てたというのも大きいかもしれません。
家での過ごし方というと、聴覚障害が判明してからも
相変わらずテレビが好きで踊るのも好きなのでよく動きを真似て踊ったり
お絵かきや文字を書くのが好きで文字の練習したりあちこち落書きしたり
絵本が好きだったので夜な夜な母に絵本の読み聞かせをねだっていました
特にノンタンシリーズが大好きだったようです
母は絵を指差して手話で表すという感じで読み聞かせてくれました。
絵本を読んでいる場面で、すでに覚えている手話単語は一緒に表したり、
これは何?ーこれは○○よ、というやりとりをよくしていました。
4歳頃?のひな祭りの日のムービーで笑えたのが、
母「甘酒飲みなさい、おいしいよ。みんなも飲んでるよ」
私「イヤだ!におい、くさい。イヤだ!涙」
…というやりとりもしていました(笑)
私自身もいくら訓練してもなかなか身につけられない口話より
手話の方が自分の考えを自然に伝えられると思っていたのだと思います。
口話は自分にとっては外国語のような感じかもしれません。
自然体では使えないのにそれをセンターや学校で何度も厳しく直されるのにうんざりしてたのかも、です。
2,3歳で第二言語を完璧に身につけるのは難しいですよね…
最近のお子さんは日本語と英語のバイリンガルが当たり前になってるのかしら?(笑)
次回は保育園での生活、幼稚部入学前の話です。お楽しみに〜。