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当店の案内人【水流乃舞姫】&看板猫【まめ】
優しさと厳しさって反対語ではないよね
家族だから言えることですね
「息子は優しいけど、
娘はキツくて、腹立つわ」
患者さんからそんな言葉を聞くたび、
胸が痛くなります。
「息子は黙って話を聞いてくれるけど、娘はいちいちうるさいねん！」
お嬢様から言われたという言葉をよく聞いてみると、
それは決して冷たいものではなく、
むしろ、
深い心配と愛情がにじんでいることがほとんどです。
転ばないかと心配して自転車を手放させたり、
季節に合った服を選んで届けたり、
エアコンを付けたり。。
だって、
母の不調にも、日々の変化にも気づいて、
黙っていられなくなるんですよね。
「気づいてしまうからこそ、黙っていられない」
娘だからこその愛なのです。
しかし、
お母さん(患者さん)たちは言うのです。
「監視されているみたい」
「小言ばっかり」
「どうせ私が邪魔なだけ」
「勝手に決められてしまうのが腹立つ」と。
きっとそこには、
母としての誇りが、静かに傷ついているのだと思います。
注意されること＝自分が弱くなった証
と受け取ってしまう母の誇りの問題です。
母親というのは、子供に教える人であり、
家族を心配してきた人。
家族のために動き、
誰かを育て、
自分の時間を後回しにして、
「お母さん」として生きてきた人たちです。
そんな人が今は、娘に
教えられる側になり、
心配される側になる。
それはどこかで、
「もう母ではいられないのかもしれない」
そんな寂しさと不安を抱かせるのかもしれません。
では、何も注意せず、ニコニコ笑って見守るだけが本当の「優しさ」なのでしょうか？
「親を監視して、邪魔者扱いして、自分の言いなりにしたい娘」なんていません。
どうしたらいいか悩みながら、
それでも母を大切に思って、
自分の立場でしか言えない事をストレートに伝える指名を持った娘です。
私は思います。
注意することと敬うことは、両立できる。
心配と尊重は、同じ場所に置ける。
ただそれには、ちょっとした間と言葉の温度が必要なのかもしれません。
「あなたのことを思って言ってるんだよ」って。
だから、
へそを曲げずに聞いてほしい。
「あなたのことが、本当に大切だから言ってるんだよ」と。
キツく聞こえたとしても、
そこにある想いが、
いつかちゃんと届く日を信じて伝え続けるしかない。。。
娘の愛は誤解されやすい。
でも、多分お母さんもそうだったでしょ？
