一冊の小説を書き上げたはずなんですけど、400字原稿用紙1枚を残してどこか行ってしまいました。
以下本文
っていったのだった。
しかし、どうにもこうにも抜けそうにない。
メイド長であり、城のご意見番でもあるリトゥーザは、この事実を知りながらあえて言わなかったのだ。
「無理に引っこ抜いてしまうと、大事な根がちぎれてしまうんじゃありませんか?これを使って、根元から掘り起こした方が賢明でしょう。」
キフトはそう言うと自らの血液で、小さめのシャベルを生成した。
「私がやるわ。ダユがやると手加減できないから、根を突き刺してしまいそうだもの。」
「ケッ。おれは元々キフの野郎が作った、鉄臭い錬金物質なんて触りたくもねぇ。」
いつものやりとりが続くな、とカーロが思ったとき、森の木がざわざわと揺れた気がした。
「待った!」
カーロの彼らしからぬ声に、一行に緊張が走り、ジールの手が止まった。
ジールがシャベルをそっと退けると、キュウラの根には一見じゃがいものような膨らみがあった。
「確か、キュウラの実は枝に成るはずだけど・・・。」
そう