このところ紹介しています「はやぶさ」プロジェクトマネージ

ャーの川口淳一郎さんの話の続きです。


「都合の悪いことでも真実を伝える」

という姿勢です。


詳細は省きますが、

一度「サンプル回収について成功した」と発表したが、その後、

実はそうではなかったことが発覚し、訂正の記者会見しないといけ

なくなったのです。



しかし、川口さんは、



「発表しないという選択肢は、私たちにはありませんでした。

 それについては、何の疑問もなかったのです」


 と言っておられます。


その背景には、次のような認識がありました。


起きたことは、たとえそれがあまり都合のいいことではないと

しても、ちゃんと発表していかなければいけません。


それが信頼関係につながるからです。


いいことだけでなく、悪いこともちゃんと発表することで、信

用してもらえるようになる。


その後の「はやぶさ」を信用してもらえる。


日本の宇宙開発を信用してもらえるのです。


スポンサーである国民に信用してもらえなければ、日本の宇宙

開発は終わってしまうでしょう。




昨今の「信用をなくしているケース」を見ていると、言いたいこ

とがいっぱいあります。


しかし、いざ「自分ごと」となると、どこまでできるでしょう?!

    

理屈ではわかっていても、都合の悪いことは、なかなか素直に言

えないものです。


「仕事」の場面だけでなく、「家族内」であっても、すぐに「保

身」が働いてしまいます。


また、「保身」だけではなく、悪影響を考えて、つい口をつぐん

 でしまうこともあるかもしれません。


    しかし、いずれにしても、「隠す」「ごまかす」ということに変

   わりはありません。


    それによって、


     「何を守ろうとしているのか?

      それを守ろうとすることと引き換えに、何を失うのか?!」


   ということをきちんと押さえておく必要があるでしょう。