20211116日投稿

[思い出話16

202011月 ポート針の先が首に?

 なんでこんなことに!意味がわからない!」

 

202010月最初の抗がん剤治療の日。

 

いつもと同じようにポートに


針を刺して点滴を始めようとした時に

 

医師が、


「あれ?なんかおかしいな?」

 

「あれれれーーーー。」


「刺した途端に逆血が来た」

 

なんかおかしい。



 

大学病院の場合、


静脈へ流れるポート針を刺す業務は

 

医師の業務と決まっているのか、

 

いつも年配の医師が


刺してくれていました。

 

しばらくして、先日撮影した


造影CTの画像のコピーを

 

携えて医師がやってきました。

 

「最近、何か激しい上下運動を


されましたか?」

 

「どうかしたんですか?」

 

画像のコピーを見せながら医師は、

 

「ポートの先が心臓へ向かわずに


首を遡っているのですよ!」

 

看護師も興味津々で、


一緒に画像を見ながら、

 

「ほんとだ!遡っている!」

 

(↑普通は、ポートの先は心臓に向かっている)

(↑なぜか、首の方へ跳ねあがるポート)



「散歩で少し飛び跳ねたりはしましたけど・・・・」

 

馬禁止と言われるのが怖くて

 

馬に乗っていることを隠して、


つい出まかせを言ってしまいました。

 

正直に言ったところで、


馬場馬術の正反動騎乗がどれほどのものかは、

 

説明しようがないのも事実です。

 

その馬が、レックスパレードという、

 

難易度が高い仔で、


正反動で乗りこなすことが難しかった。



 

そんなこと説明することは


より難しかったので、

 

ついつい、「少し飛び跳ねた」で


ごまかしてしまいました。

 

「これ、まずいですよね」と問いかけた。

 

「まずいですね」と答えが返ってきた。

 

「すぐに、心臓カテーテルの予約を取りますね」

 

「心カテですか?」

 

「足の股の付け根から、


カテーテルを挿入して、

 

心臓を経由して、


曲がった先をひっかけて、

 

心臓の方へ手繰り寄せる処置となります。

 

結構大変ですね」

 

「細い血管の中の処置なので、

 

注意深くやる必要があります。

 

循環器内科の先生にお任せしましょう

 

「しかし、なんでこんなことに?」

 

医師や看護師は、

 

何度も何度も首をかしげていました。

 

・・・・・


ちょうど1年前、


結局56歳の誕生日は、

 

そんなことで大学病院の病室で

 

迎えることになりました。

 

このことがあってから、

 

ポートを大事にしています。


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