202111月2日(火)投稿

[思い出話05

20196月造影CT検査で鮮明に映し出される“がん”」 

 

 

「どうやら“がん”になっていそう!」と

 

血液検査(腫瘍マーカー)でわかった場合、

 

私の場合、2019年6月造影CT検査を


受けることになりました。



 

その後、“がん”らしき細胞の位置が特定されたら、

 

そこからあやしい細胞を取り出して検査し、

 

“がん”なのかどうかの


見極めを行います。


(生検検査と言います)

 

 

造影CT検査は

 

ヨード造影剤(*1)を注入して、

 

血管や“がん”を映しやすくして

 

撮影するということなのですが、

 

この時に注入するヨード造影剤が

 

結構厄介な代物です。

 

(*1)ヨード造影剤はX線の透過性が

非常に低い性質を持つ無色透明な液体。

(ヨード化学記号:I 原子番号:53)

 

副作用発生率は、3.13%(*2)と高く、


 (*2)循環器画像技術研究会(循研)発表データ


 

軽度の嘔気程度から心肺停止まで


様々な副作用症状が出てきます。

 

 

太い針の注射器で一気に流すのも

 

他の検査と違うポイントで

 

留置針は20G<外径(mm)0.89±0.02>以上が

 

推奨となっているみたいです。

 

私みたいに抗がん剤用にポートを

 

持っている患者からすると、

 

ポートから造影剤を入れて


欲しいところですが、

 

なんと入れる際の勢い(圧力)で、

 

ポートが破損する恐れがあるとのことで、

 

毎回、腕から新たに静脈ルートを取っています。

 

ドクターが横について、

 

勢いよく造影剤を注入した後、

 

数十秒後、

 

心臓から一気に全身に造影剤が


流れる瞬間をCT撮影します。

 

チャンスは1回のみ。



 

患者と放射線技師、放射線科医師が

 

まさに全集中で行う検査です。

 

「少し胸が熱くなる感じがありますよ」と


声かけられて間もなく、


胸が焼ける感じがします。

 

(ちょっと嫌な感じです)

 

一度この検査を受けると、

 

あの嫌な感じをいつも思い出すので

 

検査直前は喉がカラカラになります。

 

少量の飲水はOKなので、

 

いつも少量の水を


必ず飲むようにしています。



 

静脈に入れられるヨード造影剤は、


ビグアナイド系糖尿病薬と

 

併用すると腎機能低下という

 

重大な副作用が出るため、

 

どこの病院のCT室にも

 

このビグアナイド系糖尿病薬一覧の

 

写真付き一覧表を常備しており、

 

必ずチェックを受けます。

 

また、血管内に入ったヨード造影剤は

 

なるべく早く排出した方がいいので、

 

水分を多めに摂取します。

 

ちょっと嫌な感じのする


造影CT検査ですが、

 

この検査の結果で、


“がん”の大きさを確認できます。

 

抗がん剤の効き目を見ていく重要な検査で、

 

“がん”が小さくなっているのをみて喜び、

 

新たに“がん”が発見されたりして


悲しんだりします。

 

“がん”の大きさ確認だけでなく、

 

内臓全体の様子をチェックします。

 

腸に閉塞箇所はないか?

 

ポリープはできていないか?

 

穴が空いていないか?などです。

 

2021111日(月)14:30

 

退院に向けてチェックのために

 

造影CT検査を受けました。



 

手際のいい放射線技師さんに担当してもらうと

 

造影剤の嫌な部分を感じることなく

 

検査が進み終わります。

 

ほんとうにありがたいです。

私からのおすすめ!