2021111日(月)投稿

 

[思い出話03]「20197月 『エルプラット』の副作用は地味だけど辛いです!」

 

抗がん剤の種類はたくさんある中で、

 

大腸がん用の一番効くとされる

 

3種類の点滴の一つに

 

「エルプラット」(一般名:オキサリプラチン)

 

という薬があります。





 

この薬、回数制限があります。

 

医師からは「10回程度で蓄積による


副作用が激しくなるのでやめますね」と

 

最初に宣言されていた薬です。


今、思い出すと


最初に来た副作用だったような気がします。

 

手足の指先がピリピリしてきます。

 

冷たいグラスや熱い茶碗が持てなくなります。

 

その後「痺れ」(しびれ)がやってきます。

 

手の指は第2関節より先、


足の指は全体的に痺れます。

 

20197月~12月の期間だけしか

 

エルプラットを使っていないのに、

 

実は、今も残っています。


治りません。がびーん‼️

 

他のケモ専門の医師に聞いたところ

 

「一生治らないかも」と


言われる先生もいました。

 

この末梢神経症状の悪化は、

 

手、足等がしびれて文字が書きにくい、

 

ボタンをかけにくい、飲み込みにくい、

 

歩きにくい等につながっていきます。

 

このエルプラット(オキサリプラチン)は、

 

がん細胞が無秩序に増殖し、

 

繰り返し転移を行う際に

 

DNAの複製を阻害し、

 

がん細胞が自滅していく方向に


誘導する優れもので

 

同じ大腸がんの抗がん剤フルオロウラシルが

 

効かなくなったがん細胞も

 

やっつける優秀な抗がん剤です。

 

構造中に白金(プラチナ:Pt)を含むため

 

白金製剤(プラチナ製剤)


と呼ばれたりします。

 

エルプラットは副作用もなかなか強く、

 

エルプラットを打っていた期間だけ、

 

抗がん剤点滴直前かから3日間 

 

イメンドカプセル(吐き気止め)を


服用していました。

 

ラモセトロンがエルプラット専用の


吐き気止めで入っています。

 

さらにデキサート(ステロイド剤)も


吐き気止めで入っています。

 

まさに、エルプラットの


副作用止め祭り状態です。

 

そんな中、エルプラットだけの


副作用ではないとは思いますが、

 

味覚異常が出てきたのを覚えています。

 

まず、和風テイスト(醤油味、塩味など)が

 

美味しくなくなります。

 

味噌汁、煮魚、煮物などの旨味、

 

日本の心をここで失うと考えてください。

 

ただ、デキサート(ステロイド剤)が


入っているので、

 

抗がん剤開始3日間は、


ハイテンションで食欲もあります。

 

甘いもの、甘くすっぱいもの、


クリーミーなものを好みます。

 

例えば、ミックスジュース、


ポタージュスープなんかはOKです。

 

酢豚的な味付けのものなんかも大丈夫です。

 

カレーうどん、ジャムトースト、

 

チーズグラタンなんかも好んで食べました。

 

実際、体重は最初の手術の時に比べ

 

10kgは増加!!



 

見た目は、どこも悪くないように見えました。

 

ミックスジュースは、

 

ほぼ毎日飲んでいたのを覚えています。

 

職場(病院)での昼ご飯で、

 

食べることが難しそうなメニューのときは、

 

カロリーメイトフルーツ味と

 

10秒チャージin ゼリーマルチビタミンを

 

食べていました。

 

(職場にストックしていました)




 

ちなみに、デキサートの効力が切れる


4日目以降は急激に気分が落ち込み、

 

倦怠感が来て、あまり食事ができなくなります。

 

いろんな薬の効用と副作用が乱れて順次

 

身体を攻撃してきます!

 

今回紹介した皮疹や痺れ、味覚異常など 

 

外から見てよくわからない副作用ほど

 

実はやっかいなものです。

 

でも闘いは続きます。

 

ちなみに味覚異常、皮疹は


ある程度時間が経てば

 

和らいでくると思います。




 

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