抗がん剤の多くは、
がん細胞だけでなく正常な細胞も
攻撃してしまうので、
周りの患者さんをみていると
結構厳しい副作用
(吐気、腹痛、下痢、末梢血流障害などなど)を
発生させるケースが多いです。
近年、がんに関する研究が進み、
がん細胞が増殖や転移をするのは、
異常な遺伝子からできた物質が悪さを
しているためであることがわかりました。
つまり、悪さをする物質の働きを
抑えることができるなら、
がん細胞の増殖や転移が抑えられるはずという
考え方から誕生したのが「分子標的薬」です。
分子標的薬は、ゲノム・分子レベルで
がん細胞の特徴を認識し、
がん細胞の増殖や転移をおこなう特定の
分子だけを狙い撃ちにするので、
正常な細胞へのダメージが
少なくなっているはずなんですが、、、
副作用がまったくないわけではありません。
アービタックス(分子標的薬)の副作用は、
全身にできる皮疹、皮膚炎です!
この皮疹は、アタマと顔にできる分が
痛くてやっかいです!
ピーク時(約1週間後)はアタマが
洗えなくなったり、
朝起きたら枕が血だらけだったりします!
以前は皮膚科からステロイドを
処方してもらい全身に塗っていましたが、
あまり良くはなりません。
結局のところ、
副作用で毎回できて、時間が経てば
引いて行くので、
今はヘパリン類似物質0.3%クリーム
(アタマにはローション)で保湿しながら、
やり過ごしています!
ミノマイシン錠剤も飲んでいますが、
効果はよくわかりません。
4日前の治療では、
前回のアービタックスの
副作用の皮疹がまだ引いていなかったため、
アービタックスは見送りになりました!
入れていたら、あと3日ぐらいで
全身に皮疹が出てきます!