画像は模型。

「トミックス」のブランドでおなじみ、トミーテックで製品化している歴代の山手線の車両になります。まぁ、歴代といっても、戦前や戦後間もなく、さらには明治の山手線開業時まで含めたら訳分からなくなるので、「戦後における」と前振りを入れた方が良いかもね。

 

私も最初に見た時は「トミックスでは歴代山手線の車両を製品化っ!」と気分が高揚したのですが、よくよく見ると、完璧な「コンプリートッ!」ではないことが判ります。皆さんは「何処が抜けてるの?」とお考えください。

正解は101系です。

旧型クハ79とクハ103の間に101系が入っていないと、完全なる「コンプリート」にはなりません。

 

101系は1957年に中央線急行(→快速)に投入されたのが最初で、次いで大阪の城東線(→大阪環状線)、そして1961年に山手線に投入されました。この時、通勤路線としては二例目になるカナリアイエローを車両の外板塗色として採用して、通勤路線のカラーリング化が始まった礎になるわけですが、何で103系が登場した時に、そのままカナリアイエローを塗らなかったのか、私的には今も謎です。

もし、カナリアイエローがそのまま山手線のラインカラーになったとしたら、うぐいす色は総武線になったのかな? もっとも、山手線の101系導入は事実上の "ワンポイントリリーフ" で、既にその頃はこれまた事実上の "山手線専用" というべき、103系の開発は進められていました。101系の性能は駅数が多い山手線には合わず、でも、朝の殺人的ラッシュ対策は待ったなし状態で「背に腹はかえられない」と101系導入を決定した経緯があるわけなんですが、103系を本格的に量産した際には101系を総武線に持っていくというフローがあったみたいなので、それを見越してカナリアイエローに塗ったのかな? と思ったりします。だから、計画段階から「山手線=うぐいす、総武線=カナリアイエロー」と決まっていたのかもしれませんね。