『消された一家』
北九州の連続殺人事件を
描いたノンフィクション。
よくありがちな本だと思って油断して読むと、
あまりに壮絶な内容で頭の中が大変なことになる。
ひとりの男が内縁の妻の家族を言葉巧みに取り込み、監禁し、通電などで奴隷同然にし、
家族同士を殺し合わせて、
7人もの人間を自分の手を使わずに消した。
さらに遺体解体までさせていた実話。
子供まで殺しや解体に参加させたり、あげく殺してしまったり。
すごく暗い気分になる。
心理学の仲間から借りたんだけど、
他に読んだ人は、気分が悪くなったり、最後まで読めなかったりしていた。
加害者の男の心理学を熟知した支配技術と、
被害者の人たちがごく普通の生活をしていたことを見ると、
誰にでも起こり得る可能性があることに背筋が凍る思いをした。
この本から何を得たのかまだ消化しきれてないけど、
今まで読んだ本の中で間違いなくトップクラスの衝撃がありました。
繊細な人は食事中や入浴中は避けた方がいいかも。
夢にも気をつけて。