学校帰りのある日、彼女は僕の数十メートル後ろを歩いていた。僕が大通りの横断歩道を渡り終えると大型ダンプが暴走をしてきた。
「あ、あぶない!」
と、思った瞬間、彼女の姿は消え、次の瞬間、彼女は僕の前にニッコリ微笑を浮かべたたずんでいた。
「いま、テレポートしたでしょ?」
彼女は笑みを浮かべながら、首を横に振った。
「いつもより、ちょっと速く走っただけよ」
「いつもより、チョット速く?」
「やろうと思えば光速でだって移動できるわ。それに、あのままもしダンプとぶつかったら、ダンプが大破していたわ」
僕は頭の中が混乱してきた。
「こ、光速?大破?…」
そして出た答えは…
「もしかして瑠那ちゃんって、スーパーガール?」
「えへ
ばれちゃった
」彼女はいたずらっぽく笑った。
僕の頭の中ではFカップのバストで歪むSのマークの青いコスチューム姿が浮かんだ。
「じゃぁ、スーパーマンみたく、高いビルもひとっとびできるの?」
彼女はコクッとうなずいた。
「スーパーブレスも、使えるの?」
「使えるけど、このままじゃ制服のベストが…」
「じゃあ、スーパーマンみたいに鋼鉄を曲げることもできるの?」
彼女はちょっとはにかみながら
「一応…できるわ」
身長は普通の中学生なのに豊かに膨らんだバスト、くびれたウエスト、そんなグラマーな彼女が高いビルも飛び越え鋼鉄も曲げることができるスーパーガールなのだ。頭の中ではすでに彼女は変身をしていた。
「変身はしないの?」
「え?」
「あの…その…例の青いコスチュームに…」
僕の脳内にはすでに超グラマーなスーパーガールでいっぱいになっていた。
「あ、あのコスチュームね。滅多に着ないわ。パワーを使うときはとっさの判断だし、それにあのコスチューム、からだのラインがハッキリしすぎて、ちょっとはずかしいの」
僕は彼女のからだを無意識のうちに視姦してしまった。
「ねぇ、変身してよ」
「ここじゃ、だめよ。街の真ん中だし…。そうだ、ちょっとつきあわない?」
彼女はそういうとぼくの腰に腕をまわした。グイッ。彼女の予想外の力に引き寄せられた。ムニュッ。彼女の豊満な胸のふくらみだ。
「凄い弾力…」
思わずつぶやいてしまった。
「なんか言った?そんなことより、飛ぶわよ。しっかりつかまってて」
彼女はそういうとさらに腕の力をこめた。ビュン。彼女の肩越しの景色がどんどん上昇していく。
「うわぁ、たすけてー」
「しっかりつかまっていないと落ちるわよ」
…気がつくと、どこかの街の廃工場にいた。
「ここは?」
「どこかの街の廃工場よ。ここなら変身できるわ」
「早く変身して
」彼女は制服のベストを脱ぐ。胸元がピチピチだ。そして彼女が腕を頭上でクロスさせるとまばゆい光が…。
「うわっ、まぶしい…」
僕は一瞬目を閉じた。次の瞬間、目を開けるとそこには同級生瑠那ではなくスーパーガールが立っていた。
「す、すげぇーー!」
僕は驚愕の声を思わずあげてしまった。身長は普通の中学生なのに、豊満にふくらんだ「S」のマーク、くびれたウエスト、ミニのスカートから伸びたすらりと、そして筋肉質でピチピチの太ももと長い脚。まさに奇跡の身体である。
「す、スーパーボディー…」
「制服を着ているとわからないけど、こんなにすごかったんだ…」
「そんなにマジマジと見られるとはずかしいわ」
そういいながら、スーパーガールは頬をあかくそめた。
“パッ”
次の瞬間、彼女は姿を消した。
「あ、消えた。おーい、どこいった?」
「ここよ」
廃工場の高い天井の上のほうから声がする。
声のするほうへ目をやると、スーパーガールがいた。空中浮遊である。フワリ。彼女は空中でバレエのように舞い始めた。ストン。彼女は僕の前に舞い降りた。
「こんどはスーパーパワーを見せてよ。そうだ、あれ」
僕は廃工場の片隅にあったフォークリフトを指差した。
「あれをどうするの?」
「なんでもいいから、パワーをみせつけて」
そうね。じゃぁこれかな。すぅーっ。スーパーガールの豊かな胸のふくらみがさらに膨らんだ。ふぅーーーっ。ガッタン。スーパーガールがフォークリフトに息を吹きかけると、木の葉のように舞い上がりふきとんでしまった。
「す、すごい。スーパーブレスだ。いま、胸、むくらんだね」
びゅん。彼女はすぐにフォークのところへ飛んだ。
「これ、もとに戻さないと」
彼女はおもちゃでもつかむように軽々とフォークをもちあげた。トン。彼女は僕の目の前に飛びフォークをおろした。
「もう、これで充分でしょ?帰ろ」
次の瞬間、背中に軟らかい感触が走った。
「こ・こ・よ」
スーパーガールは瞬間移動をし僕の背後にたっていた。あの軟らかい感触は彼女の豊満な胸のふくらみだった。
ゆがんだ「S」のマークを目の当たりに見た僕は思わず股間をおさえた。
「ちょっと、なに考えてるの!いくわよ」
スーパーガールは僕に抱きついてきた。
「さあ、飛ぶわよ」
びゅんっ!
あっというまに地元の公園に戻った。スーパーガールはいつの間にかグラマー中学生瑠那の姿にもどっていた。
「じゃぁ、あたし帰るから」
そういうと彼女はふわりと宙に浮き、夕焼けの空へ飛んでいった。
そんな出来事が起きて、僕は彼女とつきあうことになった。僕の始めての彼女はスーパーガールだったのである。
高校受験を控えたある日、僕は彼女と受験勉強をしていた。
「こんな難しい問題、コンピューターがないと、できないよ」
「六次元幾何学を使えば簡単よ」
「ろ、六次元幾何学?なにそれ?」
「冬休みの第八惑星の研修で習ったの」
「第八惑星?」
「そうよ。地球から7千億光年離れた星よ」
僕は忘れていた。僕の彼女高杉瑠那は女子中学生であると同時に人間を超えたスーパーガールだったのであった。
「どうやって、そんな遠いところへ?UFO?ロケット?」
「そんなものはないから、自力で行ったわ。飛んで。わたしでも10時間はかかったわ」
7千億光年もの距離をわずか10時間で飛ぶスーパーがーガール、いったい、光速の何倍の速さで飛べるのだろうか…。どう見ても普通の、いや、ちょっとグラマーな女子中学生なのだが、彼女のスーパーパワーは無限なのだ。
「そういうことは例の青いコスチュームで、行ったの?」
「普通の服で大気圏を出たら、もえてしまうわ。だから、例のコスチュームで…。ねぇ気分転換に表の空気吸いにいかない?」
僕は瑠那に促されて、外に散歩に出た。
「そういえば、第7惑星の研修って講師はだれだったの?第7惑星の人?」
「いいえ。地球人よ。いや、地球に住んでる人って言ったほうが正確かな?」
「僕も知ってる人?」
「うん。日本の人よ。深田恭子ちゃん」
「え?フカキョン?やっぱり彼女、そうだったんだ…」
僕はフカキョンのたくましくも豊満なスーパーガール姿を頭の中に思い描いていた。
「そういえば、彼女の公式サイトのスケジュール表にちょうど冬休みの頃、オフになっていたなぁ」
「でも、彼女が講師にきたのは3日間だけだったわ」
「じゃぁ、余った日は本当のオフ?」
「いいえ。違うわ。ときどき銀河系やそのまわりの外宇宙の警備にあたるって言ってたわ」
「警備?」
「そう。地球にはまだ来てないけど、外宇宙には宇宙海賊や宇宙テロリストが侵略しに着ているから守らないといけないのよ。もし、地球に宇宙テロリストが来たら私が守らなきゃ
そういえば、講義の休憩の時に彼女と腕相撲したわ。瞬殺で負けちゃったけどね。やっぱり彼女は超スーパーウーマンね。因みに私、彼女以外の子には全部勝てたわ
」彼女はそういうと手を腰に当て仁王立ちのポーズをとった。
「そういえば、ここだったよね?瑠那のスーパーパワーを初めて見たのは」
そこは瑠那がスーパースピードで駆け抜け暴走ダンプから難を逃れた大通りの横断歩道だった。
「あっ、危ない!」
瑠那の見るほうへ目線をやるとまた、ダンプが暴走をしていた。ダンプの目の前には小さな男の子が…。
「ちょっと、行ってくる!」
彼女はそう叫ぶと次の瞬間ダンプに向かい駆け出した。と、同時に光の球となりダンプと激突した。
ドッカーン!ゴゴゴゴ…。
辺り一面に埃が舞った。周りにいた人はその瞬間に息を飲んだ。次の瞬間、ダンプの前にいたのは瑠那の姿ではなく、男の子を抱き抱えたスーパーガールの姿であった。男の子の頭はスーパーガールの豊満な胸の谷間にうずまっていた。
「おおっ、スーパーガールだ!スーパーガールが子供を助けたぞ!」
辺り一面から拍手が巻き起こった。
「坊や、もう、道路に飛び出しちゃダメよ。」
「う、うん。」
子供は一瞬、キョトンとした顔をしたが、そのまま母親のもとへかけだした。スーパーガールはその後姿を見届けると青空へ飛び出して行った。
「スーパーガールかぁ。カッコいいななぁ…。あ、そういえば、瑠那!」
「ただいまっ!」
後ろを振り向くと、彼女が笑みをうかべ駆け寄ってきた。
「す、スーパーガールが活躍するところ、初めて、見た。カッコよすぎ!」
「私も初めてよ。こんな事件に出会ったのは。そして、初めて見ず知らずの人の前で変身したわ」
そして、暴走してきたダンプの方に目をやると助手席の部分が大破をしていた。
「うわぁ、ダンプ、グシャグシャだ…」
「だから、前に言ったでしょ。ダンプが大破するって。まぁ、重戦車でも私にはかなわないわ。私は鋼鉄の身体よ」
「なんか、前よりもたくましくなった感じだな…。瑠那、もしかして、パワーアップした?」
「えへへへへ。ナ・イ・ショ
」-おしまい-
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