「恭子、この坊やお持ち帰りっ
」恭子はそう叫ぶと若手イケメン俳優風下達也に抱きついた。
「うわっ、き、恭子さん
いててて…」恭子のスーパーパワーで抱きつかれたイケメン若手俳優は身動きが取れなくなっていた。
「それじゃあ、皆さん、お先に~」
恭子はイケメン若手俳優を抱いたまま、大通りの方ではなく、路地裏に入って行った。
「さぁ、坊や。ママとお空のお散歩よ
」イケメン俳優は足元に何か違和感を感じた。
「うわっ、宙に浮いてる…」
「さぁ、行くわよ」
恭子はイケメン俳優を抱き夜空を飛んでいる…。ビュン

恭子の飛行速度はマッハを超えていた。
「…都市伝説はホントだったんだ…」
イケメン俳優はつぶやいた。
「さぁ、着いたわよ」
「こ、ここは僕のマンション…。なんで知ってるの?」
恭子は地球を一回りして、イケメン俳優のマンションの上空に来ていた。
「うふふ、恭子はね、何でも知ってるの
あなたが、若いアイドルの女の子襲って食べてしまう異星人だというコトも…」表沙汰にはなっていないが、ここ数ヶ月の間にトップアイドルやまだ名の知れぬアイドルの卵たちが忽然と姿を消す事件が続発しているのであった。
イケメン俳優を抱いたまま恭子は彼のマンションのバルコニーに降り立った。
「さぁ、坊や扉を開けて」
「ロックしてあるから、開きませんよ…」
「仕方がないわね。恭子のミラクルパワーで、開けてあげる」
恭子がそう言うと目から青白い光が扉のロックを照射した。
“パチン
”ガラス戸のロックが開いた。
「すごい
超能力…」「恭子の顔になんかついてる
」恭子は何事もなかったかのようにイケメン俳優の顔を見つめた。
「あ…、ゴメン。中に入って」
「それじゃ、お邪魔しまーす」
恭子は部屋の中に入ると辺りを見回した。
「あら、結構、いい部屋に住んでるのね」
「あ、ありがとう。適当な所に座ってて…」
恭子はソファーに腰掛けた。
一方の風下は、どうも落ち着かない様子。
「さっきからどうしたの?緊張してるの?」
「あ、あの…恭子さん、さっき飛んだよね?」
「ええ、飛んだわ」
「恭子さんって、もしかして超能力者なの?」
「うーん、ちょっと違うかな」
「じゃあ、宇宙人?」
「正解♪私、スーパーガールなの」
「スーパーガール?」
風下は素っ頓狂な声を上げた。
「あ、もうガールって年齢じゃないわね、今はスーパーウーマンね」
「スーパーウーマン?」
「あら、わかんない?じゃあ、スーパーマンは知ってるわよね?あれの女性版ってとこかしら?」
「スーパーマンって漫画や映画に出てくる、あのスーパーマン?」
「そうよ♪『弾丸よりも速く機関車よりも強く~』ってあったでしょ?」
「じゃあ、恭子さんも拳銃を弾き返したり、飛行機を持ち上げて飛んだりできるの?」
「もちろん出来るわ♪」
「し、証拠見せてよ!」
「ふふ、いいわよ、恭子のすごいところ見せてあ・げ・る♪」
「さあ、これからスーパーガールの特別ショウの始まりよ」
恭子はそう言うとおもむろに服を脱ぎ始めた。
「きょ、恭子さん!?」
下着姿に…ではなく、スーパーガールのコスチューム姿になった恭子、アスリートのように引き締まった身体、服の上からは分からなかった大きなバストに風下は興奮を隠せない。
「凄い…恭子さんって、かなり着やせするんですね…」
「ふふっ♪驚くのはまだ早いわよ」
「これ、借りるわね」
コスチューム姿の恭子は部屋の隅に置かれたダンベルを拾い上げた。
そして風下に向かって微笑むと、おもむろにダンベルを巨大な胸が作り上げる谷間へと押し込み、自分の胸を上腕で挟みこんだ。
「だっちゅ~の!……って古いか(笑)」
“メリリリリッッ!!”
逞しい上腕に挟まれイヤらしく変形したマシュマロバストの中から、すり潰される鉄の異音が漏れてくる。
「こんなこと、普通の人間には出来ないよね?さぁ、確かめて見て♪」
恭子がグッと身体を前に倒してくると、谷間が目の前に突き出される。
風下は恐る恐るその谷間に手を伸ばし、中からつい先程までダンベルだったペラペラの鉄の塊を取り出した。
「ふふ、あなたの“アレ”も挟んであげちゃおうかな?」
「む、無理だよっ!!」
その後、風下の姿を見た者は居なかった。
-おわり-
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