普段は普通のOLとして生活を送る恭子。が、彼女の本当の姿は地球の平和を守るため地球に派遣をされた宇宙刑事。
地球での彼女は地球人の数万倍の身体能力を持つことになり、その超人的パワーを使い、人知れずスーパーガールとして悪を懲らしめているのである。
恭子はいつものように仕事を終え、下町のアパートに戻った。彼女は部屋に入るとテレビのスイッチをつけた。いつも彼女が見ている男性アイドルのバラエティー番組を見るためだった。しかし、番組は突然、中断され臨時ニュースが始まった。
…臨時ニュースです。アメリカNASAの発表によると、巨大隕石が地球に向かっている との情報が入っています。まだ、どこに落ちるのか、どの程度の規模なのかははっきりしていませんが、最悪の場合、地球壊滅の恐れさえでるとのことです。このままニュースを続け、情報が入り次第お伝えします…
「え巨大隕石」
恭子はそういうとアパートから路地に出ていた。彼女は夜空を見上げていた。
「もうこれじゃ、何も見えないわ」
彼女のアパートは細い路地裏にあり、まわりは高層マンションが立ち並んでいた。 彼女は周りに誰もいないのを確かめると軽く2,3歩助走をつけ、ジャンプした。
「エイ」
彼女は高層マンションの屋上までジャンプしたのであった。 屋上にいる恭子は夜空を見上げ周りを見ていた。
「もう、巨大隕石なんか見えないわ。あ、あの光…行って見る価値はありそうね」
恭子はそういうとスーパーガールに変身をした。 彼女は周りを見て誰もいないのを確かめると、マンションの屋上から夜空へ飛び出していった。 スーパーガールに変身をした恭子は亜光速で、夜空を飛びあっという間に成層圏から出た。そのときである。巨大隕石が恭子をめがけて向かってきた。
「あ、あれどうやら、地球の侵略を狙う宇 宙海賊の仕業ね。それなら早いわ。私が片付けてしまえば問題なしね」
スーパーガール恭子は巨大隕石に体当たりをした。瞬間、閃光が走り大爆発が起きた。
「さあ、これで大丈夫よ。早く地球に帰らないと…」
恭子は隕石が消滅したのを見届けると赤いケープをひるがえし、地球に引き返した。やがて成層圏に突入。見る見るうちに恭子の アパートが見えてきた。
「どうやら、衝撃波の影響もなかったみたいね」
彼女は地上に降りるとすぐに地球人の恭子の姿に戻っていた。 彼女は部屋に戻ると、またテレビのスイッチを入れた。
…ただいまNASAから発表があった模様です。それによりますと、地球に飛来をしていた巨大隕石は謎の飛行物体と衝突をし、消滅した模様とのことです。これで臨時ニュース を終わります。…
「ウフフ。さすがのNASAも私の存在には 気付いていないようだわ。でも、よかった。 地球を救えて…」
-おわり-
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