スチュワーデスの涼子のところへ元気いっぱいの男の子が走ってきた。
「坊や、危ないからから機内は走らないでね」
「ウソだぁ
飛行機はそんなに揺れないもん」男の子は構わず走る。
「困った坊やね…
」涼子がため息を一つついたその時、飛行機の機体が大きく揺れた。
「うわっ」
転びそうになる坊やをとっさに涼子が支える。同時にアナウンスが鳴り響いた。声の主は機長だった。
「ほ、本機の車輪が何らかの故障により動作せず、やむをえず浮上しました。本機はこれより胴体着陸を行います。手近にあるものにしっかりおつかまりください
」あたりにザワメキが広がる。
「ど、どうなっちゃうの
怖いよ」元気いっぱいだった坊やが不安げに涼子の顔をのぞきこんだ。
「心配しないでいいわよ、坊や。お姉ちゃんが怖くないようにゆっくり降ろしてあげるからね」
「ど、どうやって
」 「さぁ、見ていればわかるわよ
」涼子はそういいながら、客席をのぞいた。
「誰もみていないわね…」
涼子がそうつぶやいた瞬間、彼女の体は光に包まれ、Sマークのコスチュームへと変身した。スーパーガール涼子はニッコリと笑 いながら答えた。
「坊やは席でまっていてね
」涼子は坊やの姿を見届けると人のいない貨物室に入った。
「このへんならいいかな…」
“ドゴオオ

”涼子のパンチが床の一部を破壊し、外との出入り口をつくってしまった。激しい突風が部屋の中にあったものを次々とさらっていく。貨物室の中で平然と立っていられる物体はスーパーガールの涼子だけだった。
彼女はそのままそこから降りて、飛行機の下を飛び、そっと飛行機の機体に手をそえた。すると飛行機はパイロットの操縦どおりは動かなくなった。
涼子は飛行機を持ったままゆっくり下へ降下していき、やがて空港の滑走路に赤い ブーツが降り立った。
地上に降り立ったスーパーガール涼子は高々と天に掲げている飛行機をゆっくり と地面に下ろした。
“ズウウン

”救助隊員など空港のクルーがやってくるのが見える。
「あとはお任せしても大丈夫ね
」そういうと涼子は一瞬にしてスチュワーデスの姿に戻っていた。
その後、救助された坊やがあたりを見回す。
「あ、スーパーガールのお姉ちゃんだ
あのお姉ちゃんが僕たち を助けてくれたんだよ
」涼子は女神のような笑顔で坊やに微笑みかけた。
「またのフライトをお待ちしてます
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