最小限で最大限 | ルノアール日録

最小限で最大限

五反田に行き、アトリエヘリコプターで「五反田団」の『すてるたび』(作・演出・出演/前田司郎 出演/黒田大輔 安藤聖 後藤飛鳥)を観劇。

「五反田団」を観るのは今回で3回目だが、今までで一番良かったと思う。きっちり語りきっていた印象。

稽古場そのままの舞台に於いて、椅子4脚と3枚のタオルのみ、という、これ以上ないぐらい簡素で最小限の小道具を縦横無尽に使うこと、加えて4人の出演者の的確な演技…特に作者自身を代弁する人物・次男(幼児退行気味?)を演じた黒田大輔の表情・身体のあらん限りの使いっぷりは圧巻…によって、つげ義春の夢モノ劇画を想起させる夢幻的な内的世界を、最大限に現出させていた。やりようによっていくらでも広がっていく演劇世界の醍醐味、のようなものを堪能させて貰った感あり。

因みに客入れ時のBGMは、はちみつぱいの『センチメンタル通り』、筆者の好きなアルバム。そういえば、黒田大輔の所属するTHE SHAMPOO HATの前回公演では、はっぴいえんどの『風街ろまん』が使われてたなぁ。