おはようございます鉄太郎です。
昨日は朝は寒くて(11℃)昼過ぎからは真夏のよう(23°C)なお天気でした。
さて、本日はネギ(一文字)のお話でもいたしましょう。
昔々、宮中ではちょっと変わった面白い言葉が使われていた。
室町時代の初期頃から宮中に仕える女官達の間で用いられていた隠語のようなもので、女房詞(にょうぼうことば)といわれるものである。
私たちが今、何気なく使用している「おでん」は田楽の女房詞。
他にも米は「うちまき」、飯は「おだいくご」、肴は「こん」、豆腐が「おかべ」、団子は「いしいし」、寿司が「すもじ」、浴衣を「ゆのじ」など、女房詞の大半が今の私たち一般人には何のことかさっぱりわからない言葉であろう。
一文字もこの女房詞でネギのことである。日本には今でこそ野菜が豊富にあるが、昔の日本は野菜の種類が少なかったらしい。
古くから日本人が食べていた野菜の代表的なものは、ネギとニラがあげられる。
ネギもニラもユリ科であり、多年草で栄養価も高く愛食されてきたが、とくに臭気の少ないネギは広く常用された。
735年(天平7年)、京都を中心に近畿地方一帯で天然痘が流行したらしい。
このときの聖武天皇はネギを食べることを奨励し、効果があったと伝えられている。
ネギの古名は、たんに「キ」で、「日本書紀」には「葱」のほか「岐」の字なども当てられている。
つまり「ニラ」は二文字に対し、ネギ(葱・岐)は一文字だけ、そこで宮中の女官たちは、ネギのことを「一文字」と呼ぶようになったようだ。
我が熊本の郷土料理で「一文字のぐるぐる」というものがある。ご存知の方は少ないだろう...?
ネギをさっと茹でて、薄口醤油をかけて絞る。
根元から2〜3センチのところで二つに折り、青い葉の部分をぐるぐるにまきつけて出来上がりという極めて簡単なもの。
ピリッとした辛子酢味噌で食べる。
お酒が進みそうな料理だが、実はこの「一文字のぐるぐる」は、天明年間(1781〜1783年)に肥後藩が逼迫(ひっぱく)した財政を建て直すために考えだした耐乏食だったらしいのである。
肥後藩では「一文字のぐるぐる」を酒のつまみとしてではなく、御飯のおかずとして食し、財政危機をのり切ったと言われている。
本日は憲法記念日の祝日。本日も「明るく」「元気に」「笑顔で」過ごして行きましょう。
本日も皆様に少しの幸せが訪れることを心よりお祈りいたしております。
私は洗濯と連休中のスーパーへ食料と110円ショプにてウエットティッシュ等を購入する予定です。
鉄太郎。