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おはようございます鉄太郎です。
昨日の我が熊本は晴れ。日中は春を通り越した感じの暖かさというより暑かった。
昨日も記述したが、鶯の声は聞こえるし、燕も飛び回っていた。また、田圃に水は田植えのために張ってある。
さて、本日は嘘についてお話いたしましょう。
ある小学の授業です。
全国の小学校で道徳が教科化され、関連書籍の発売も相次ぐ中で「答えのない道徳の問題どう解く?」はテレビ・新聞・WEBなどで紹介され話題になっているようだ。
教育関係者からの反応も大きく、「どう解く?」を教材として活用した道徳の授業が埼玉県の戸田市立戸田第一小学校で行われたのでご紹介しましょう。
選ばれたテーマは「どう解く?」の13の問いかけのなかから「うそ、どう解く?」です。
初めての試みとなる授業の様子をレポートしましょう。
「嘘って、ついてもいいのかな?」
「いい!」
「だめ!」
「だめだけど、いいときもある?」
ここは埼玉県・戸田市立戸田第一小学校4年5組の教室の出来事。
5時間目の道徳の授業が始まったばかり。
先生の問いかけに、あちこちから子どもたちの大きな声がわき上がりました。
「嘘をついてもいいと思う人?」という質問に、10人ほどの子どもが手を挙げました。
「嘘をつくのはだめだと思う人?」に20人以上。
「じゃあ、これまでに嘘をついたことのある人は?」。今度は、ほとんどの子どもが手を挙げました。
いい、悪いは別にして、子どもたちにとって嘘は身近な存在のようです。
続けて先生は「どう解く...?」のページを開き、下記のエピソードを紹介しました。
「友だちから、好きじゃないプレゼントをもらった。『うれしい!』と嘘ついたら、友だちはよろこんでいた」
ほんの一瞬、教室が静まります。
「やっぱり、嘘をついてもいいんじゃない?」「いい嘘と悪い嘘があるんだよ」。
子どもたちが互いの顔を見ながら、さっきとは違う意見を口にし始めました。
「では、ワークシートに自分の意見を書いてみましょう」。
先生に促され、鉛筆を握る子どもたち。「嘘をついてもいい・嘘をついてはいけない」のどちらかに丸をつけ、その理由を書くのです。
ある女の子は、いったん「嘘をついてはいけない」に丸をつけましたが、しばらく考えて消しゴムで消し、「嘘をついてもいい」を丸で囲みました。
みんなが意見を書き終えたタイミングであらためて問いかけると、「嘘をついてもいいと思う人」にはさっきよりも多い20人以上が手を挙げました。
一方「嘘をつくのはだめだと思う人」に手を挙げたのはわずか3人。こちらはずいぶん減ったようです。何人かはどちらにも手を挙げず、まだ迷っている様子だった。
「友だちを悲しませないためだったら、嘘をついてもいい?」
「嘘だとバレたら嫌われるので、最初から嘘はついちゃだめ」!
「このプレゼントは嫌だって自分の素直な気持ちを言えば、友だちも許してくれそう」とか?
「えー、それは違うと思う。せっかくあげたのにって嫌な気持ちになるよ」
「もらったプレゼントに好き嫌いを言うのは自分勝手」なこと。
「相手が嫌な気持ちになるかどうかは、言う言葉にもよるんじゃないかな?」
「もし私だったら、友だちが自分のためについてくれた嘘ならうれしいと思う」
「嘘をついていいときと、いけないときがあるんだよ」
「嘘をついてもいい」「嘘をついてはいけない」、それぞれの立場からさまざまな意見が交わされます。
「どうやらついていい嘘と、いけない嘘があるみたいだね。じゃあ、その違いってなんだろう?」。
さらに議論を深めるため、先生が子どもたちに新たな問いかけをしました。
「相手を喜ばせる嘘なら、ついてもいい」
「たとえ相手が喜んでも、お世辞はだめ」
「場の空気をなごませる嘘だったらいいと思う」
「だめなのは自分の罪を逃れるための嘘」
「最初から相手を傷つけるための嘘もだめ」
その後も活発な意見が飛び交います。あっという間に時間が過ぎ去り、授業時間はあと10分。
先生は子どもたちをふたたびワークシートに向かわせました。「ついていい嘘とついちゃいけない嘘、あなたは、どう考える?」
「今日の授業の感想(考えたこと・思ったこと・これからしていきたいことなど)」という二つの欄に、子どもたちは自分の思いを書き記します。
揺れ動いた自分の意見や、友だちの発した意外な意見。授業で交わされた意見を振り返ることで、教室の中だけでもいろいろな考えがあることに気づいたのではないでしょうか。
最後に、先生はもう一度『どう解く?』のページを開き、谷川俊太郎さんの詩を紹介しました。
ぼくはきっとうそをつくだろう
おかあさんはうそをつくなというけど
おかあさんもうそをついたことがあって
うそはくるしいとしっているから
そういうんだとおもう
いっていることはうそでも
うそをつくきもちはほんとうなんだ
うそでしかいえないほんとのことがある
先生は「嘘をつかずに生きていくことは誰にもできないのだから、嘘を自覚しながら嘘といっしょに生きていこう」
子どもたちは「どういう意味だろう?」と、すこし不思議そうな表情で先生を見つめます。先生は、あえて解説をつけ加えません。そして、これが正解だとも言いません。
午後2時45分。鳴り響くチャイムが、答えのない授業の終わりを告げました。
『どう解く?』活用授業の振り返り会では、活発な意見が飛び交ったことを受けての収穫や、今後に向けての課題など、活発な議論が交わされました。
授業を担当した教諭は「普段の道徳の授業では大人が望む『正解』を答えようとする子どもたちも、今回の授業では本音で意見を交わしてくれたのが収穫でした...と。
算数のように明確な答えのない道徳の授業は、どの子どもでも意見が出しやすいようです。たとえどんな意見を言おうとも、決して間違いではないですからね。
授業中は、なるべく多くの子どもから意見を引き出そうと心がけています。
先生は、授業時間内に発言できなかった子どもに対しては、ワークシートを読んだ上で後から声をかけるようにしていきたいですね」と語っていました。
我々は平気で嘘をつきます。子どもたちの真剣なエピソードには目を丸くしました。
私は悪い嘘つき。死んだ時には門前の閻魔さまに大嘘つきのコンコンチキ鉄太郎の糞さんだね...地獄行きだ...と言われそうだ。
しかし、今回のテーマは私にも改めて考えさせられましたかね。
本日は木曜日。本日も「明るく」「元気に」「笑顔で」過ごしていきましょう。
本日も皆様に少しの幸せが届くよう心よりお祈りいたしております。
鉄太郎。
本日もブロ友さんの写真をお借り致しております。