背景の存在を揺らしてみよう
川は流れるのを止めない
水面には泡
幾重にも映る姿

様々の反映を
発振する回路を
喉から取り出して
誰かに伝えられたら良いのに

一歩ずつ液体になる感覚
それは運命か
そうだとしたら
斜めにならなくて済むのに

頭中の実在と
現実の実在は
等しいとは限らない
そして僕は途方に暮れる

霧散して世界に混ざる
これが証明
本当に伝えたかったことは
やはり喉から取り出せないでいる


2012 8/7(Tue) 22:16