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<『代表的日本人』より>

「この目で、わが民の悲惨を目撃して絶望におそわれていたとき、目の前の小さな炭火が、今にも消えようとしているのに気づいた。大事にしてそれを取り上げ、そっと辛抱強く息を吹きかけると、実に嬉しいことには、よみがえらすことに成功した。”同じ方法で、わが治める土地と民とをよみがえらせるのは不可能だろうか”そう思うと希望が湧き上がってきたのである」
            - p.59 -


変革は、他人を待つのではなく、まず自分からは始めなくてはなりません。

            - p.59 -
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ロールモデルを歴史上の人物に求める人は多い。

現代であれば、NHKドラマの影響もあってか「坂本龍馬」をあげる人は多いのではないだろうか。


上記は、『代表的日本人』の中の「上杉鷹山」の章からの引用であり、この本は昨日の大学院での講義、「企業家リーダーシップ」のDAY5の教材の中の1つである。


『代表的日本人』では西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮が取り上げられており、受講者はこの中から感銘を受けた人物を一人選ぶ。

そして、

(1)その人物のどのような点が優れているか
(2)その人物の特徴的な思考・行動を列挙し、どのような条件があれば指摘したような思考・行動をとることができるか
(3)その人物から学んだことを、自らの行動でどのように活かすべきと考えるか

を事前課題としてまとめていく。


僕が感銘を受けたのは、上杉鷹山。

「組織に変革を求めるリーダーは、自ら率先垂範しなければならない」ということを彼は実践しており、自分としても肝に銘じておかなければならないと感じた。

人がリーダーに従うのは、リーダーが「リーダーという役職・地位」にいるからではなく、リーダーがリーダーたる人格を備えており、リーダーに相応しい行動をとっているからこそだと思う。



代表的日本人 (岩波文庫)/内村 鑑三



代表的日本人/内村 鑑三