“700万人”


「一体これは何の数字でしょうか??」


株式会社プラスリジョン(http://www.plusligion.com/)
社長 福井氏の講演が始まった。


実はこれは、日本で障害を持っている人の数だそうです。


そしてそのうち、就労可能人口が350万人。

しかし、実際に雇用される障害者の数はまだまだ少ない。

氏によれば、「「障害」というものは、「環境」に依存する。
我々の環境に無理やり合わせようとするから「障害」というモノが生じる」
とのこと。


オニオン・キャラメリゼ(http://www.cafesante.jp/onion/)
は、株式会社プラスリジョンがプロデュースし、障がい福祉サービス事業所WELnetさんだが製造している。

原料の玉ネギは、「大地を守る会」から規格外のものを仕入れているとのこと。


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○社会起業で大事なこと(by福井氏)

「関係者それぞれがwin-winになること」

■【仕入先】大地を守る会
 ニーズ:玉ネギ捨てるのはもったいない!←規格外玉ネギは廃棄しないといけない

■【製造】WELnetさんだ
 ニーズ:安定的に仕事がほしい、工賃アップしたい!
   →安定的に仕入れができる農家と提携したい

■【販売先】ABCクッキングマーケットなど通販サイト
 ニーズ:安全・安心な食べ物がほしい!


「社会起業」とか「ソーシャルビジネス」などというと、どうしても社会貢献にばかり目がいってしまい、ボランティア精神ばかりになりがち。

そうではなくて、通常のビジネスと同じように、それぞれが儲かる(ニーズを満たせる)ビジネスモデルを構築することが大切。
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上記のモデルで注目すべきは、仕入先や販売先、そして消費者は、「社会貢献」とか「障害者のために」などということを第一には考えていないということ。

つまり、ボランティア精神とか自己犠牲の精神などというものではなく、純粋に各々のニーズを満たすべく行動しているということ(もちろん、「ボランティア精神が一切ない」ということはないと思う)である。

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○社会起業で難しかったこと(by福井氏)

「ステップが難しい。徐々に進めていくことが大切。

ビジネスを回していくうえで、スピードが遅いと経済性が危うくなるし、
でも急ぎすぎると社会性が難しい。」



・・・ソーシャルビジネスは経済性と社会性のバランスが難しいようです。



「・・・社会起業(家)は、起業した人だけではない。関係するチームが社会起業(家)だと思います。社会起業にご興味をお持ちのみなさんは、一体自分はどの立場(起業、投資家、消費者、などなど)で関わるのが向いているのか。一度考えてみてください。」by福井氏