見てますか? 「坂の上の雲」。

「崖の上のポニョ」じゃないですよ目


いいですねー。

小説途中まで読みました(まるで江川達也の『日露戦争物語』みたいに途中で中断している)が、ドラマはまた素晴らしいですねー。


登場する青年たち、わずか100年ほど前の同じ日本人のはずなのに、どこか現代の日本人とは全く違う存在に思えてくる。

幕末、明治維新期、明治初期を駆け抜けた人たちの、その根底にあった思想とはどのようなものなのか??

大学時代に『竜馬がゆく』を読んでから、しばし考えるようになった。

グロービスの堀学長も著作で綴られていたが、その思想の背景には「陽明学」や「武士道」、「水戸学」などが影響しているらしい。

このあたり、浅学なのであまり詳しいことはよくわからないけれど、とにかく当時の志士たちの思想に触れてみたいと思い、『武士道』とか『学問のすすめ』とか、関係のありそうな本を少し読んでみた。


その中でもとくに佐藤一斎の『言志四録』(編:岬龍一郎(下記のやつ))という本はかなり感銘を受けました。


背筋が伸びます。


身が引き締まります。


この本は西郷隆盛が座右の書としていたそうな。

また、佐藤一斎の門下生には佐久間象山がおり、その佐久間の門弟にはあの吉田松陰がいる。

それほどまでに、佐藤一斎の影響は大きかったようで、今でもこの『言志四録』は知る人ぞ知る指導者のバイブルなのだとか。


以前読んだ「岬龍一郎編」の方は、完全版ではない(ダイジェスト版みたいな)ので、今は4分冊になっている講談社学術文庫版の方を読んでいます。


学校教育の国語において、よーわからん文学ばっかり取り上げるのではなくて、少しくらいこういうのを教材に使った方がいいと思うんですんけどねー。


今年中に読破せねば!


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