いわゆる「九九を覚える」というのは、
かけ算の式から答えを言えるようになることです。

式から答え、なんです。


しかし学年が上がるにつれて、
九九の答えから式を瞬時に反応できないと困ってくることが増えます。

5年生では通分でつまずき、、
6年生では約分でつまずき、、、

たとえば、
「24は4の段にもあるし6の段と8の段にもある」
と瞬時に反応できないと、
分子か分母のいずれかに24を含む分数を見たときに、約分するのに最適な候補を思いつけません。

もちろん、2で割って3で割って…と慎重に割っていってもよいのですが、
九九の範囲ならできれば1度で約分終わらせたいところです。

九九の答えから「何の段か?」を瞬時に判断する直感が必要なのです。

これは約分に限らず、様々なところで使う数字感覚です。

学校では九九はみっちり教えてもらえますが、その後、この直感を鍛える訓練はあまり時間をとってもらえません。


そこで、キラキラ九九パズルキラキラ

答えが空欄の九九表と、答えのピースを作ります。


ピースの数字を見てあてはまるところに置いていきます。



完成すると↓のようになります。


写真は3の段〜9の段だけにしたものですが、大人で5〜6分かかります。
九九をいちいち最初から言わないと思い出せない子どもだとかなり時間がかかります。

まだ直感が乏しい子にとっては苦痛であれば、最初は数段ずつ、または苦手な段だけ集めて少量で始めるのもよいと思います。


低学年の子は九九を覚えたらぜひやってほしいのですが、高学年でも九九を覚えているはずなのに計算、特にかけ算わり算が遅いと感じる子は一度やってみてください。