私、定年再雇用のおじさんは一週間の休みをもらって北海道の苫小牧から函館方面へ行って来ました。その模様をまとめてみます。

 

Day1

 今回北海道へは愛車CX-30号と一緒にフェリーで移動することにしました。大洗⇔苫小牧のフェリーです。

 大洗港発は19:45ですが、車でフェリーに乗るのはウン十年ぶりなので余裕をもっって16時半ごろフェリーターミナルへ。

 予約時のバーコードと車検証のバーコード(車検証にバーコードが付いてるって初めて認識しました!)で、チェックイン端末でチェックインし無事船内の部屋のカードキーとその他注意事項を印刷した紙をゲット。あとは乗船アナウンスまでしばしターミナルの待合室で待ち。

 乗る船は「さんふらわあ ふらの」

 全長約200mだそうで、宇宙戦艦ヤマトより60mほど短い(当然本当の「大和」より60mほど短い)。波動エンジンではなくディーゼルエンジンとモータのハイブリッドだそうです(船もこの時代)。しかも、スクリューは二重反転プロペラらしい。すげぃ

 18時くらいに”乗船開始”のアナウンス。同乗者は別途徒歩乗船なので、かみさんとは船の中での再会を期して別れる(大げさ・・)。

 CX-30号に火を入れて、ちょっと緊張しつつ係員の指示により乗船開始。↑写真の白いバンの後ろの入り口から船内へ侵入。船内のスロープを降りて1フロア下へ、くるっと右へ反転してさらにスロープを1フロア下へ。あとで、分かったことですがここが船の最下層「1階」。最下層へ降りてから、やはり指示のもと切り返してバックで”角っちょ”のスペースに車を落ち着けました。やれやれ、バックさせられるとは思わなかったけど一段落(18:25)。到着時の写真ですがこんな感じ↓

 他の車がわらわらいる、1Fデッキを横切ってエレベータで7F(最上階)の居住?階へ。今回往路は大奮発して「プレミアム」クラスの船室を予約。下手なビジネスホテルの部屋より広くて、さらに個別のバルコニーもあるので超快適です。

 7Fでかみさんと感動の再開のあと部屋に荷物を入れても、出港まで時間があるのでその間に腹ごしらえ。6Fのレストランでバイキング形式で頂く、ただしビールは別料金。

 食べ終わるころに出向時刻の19:45。デッキに出て遠ざかっていく港を見る。

 ”ふらの”の巡航速度は24ノット、時速に直すと約40km/h。この速度で18時間弱で苫小牧まで約750kmを航走することになります。

 部屋に戻って、しばし夜景などを見ながら過ごすが、爺さんはすぐ眠くなる。

 港を出て、巡航を開始すると当たり前だけど船がふわふわと揺れてくる。海が荒れている訳ではないので、大きな揺れではなくそれは問題ないのだが、ふわふわ揺れの合間に入ってくる小刻みな振動が寝ようと思うと気になる。おそらく船首が波をたたく時の振動なのだと思うのだが・・・なんて考えている間におやすみなさい。

 

Day2

 6時前から起きたり寝たり。天気は薄曇りですが、良い天気です。

 7時過ぎに風呂に入りに。風呂は5階の展望風呂。男風呂は右舷なので朝日と太平洋を望みながら、雄大な気分で入浴。

 

 8時半ごろ。朝食もバイキング。いつものように、サラダにヨーグルト、卵焼きにクロワッサン、そしてコーヒーだったんですが、他人が食べているカレーの香りに負けて、カレーも一口。意外とがっつりになりましたが昼食が遅くなりそうなので良しと

します。

 朝食は窓際の席が取れたのですが、途中イルカさん数頭が登場して目を楽しませてくれました。残念ながら、カメラは間に合わず。

 その後は船内をウロウロ

 

 ↓船内のショップ

 

↓船後方より煙突を見上げる

↓部屋にはコーヒーもついてる

 

 ↓専用バルコニーでくつろぐオヤジ。アシカさんと思われるのが、数頭群れていましたよ

 

 

10時前に下北半島沖に到達↓ 本州にお別れ

 

↓10:40分くらいに北海道を視認(うすくてすみません)。見える山は”北海道駒ケ岳”らしいです。

 

13時くらいには苫小牧港に入って、着岸体制を作りつつ↓

定刻通り13:30に着岸しました。

 

 しかし、着岸して船をもやってからの下船準備が意外と時間がかかって、CX-30号を発進させたのが、14:05。船外へ出て道を確認して本格的に走り始めたのは、14:15くらいになってました。ちょっと計算外。

 

 国道36号を西へ向けて、まずはウポポイを目指す。ウポポイで食事をする予定だったが、とてもその時間はないし、宿の食事の時間もあるので昼食は残り物のバナナと非常用のカロリーメイトで済ます。

 14:55ウポポイ到着。ウポポイとはアイヌをテーマとした民族共生象徴空間ですが詳しくは↓

 

 

 くねくねっとした道を通ってチケット売り場そしてエントランスへ。

 15:30からアイヌの伝統的な踊り等の公演が「ウエカリ チセ(体験交流ホール)」であるというので、まずはその整理券をゲット。「アヌココロ アイヌ イコロマケンル(国立アイヌ民族博物館)」に戻って、超速で展示物を見て5分前に「ウエカリ チセ」へまた戻るという忙しいことに。

↑展示物の一部

ちなみに、園内の表示も最初にアイヌ語がきて次に日本語がくるという順番になってます。

 

 公演会場「ウエカリ チセ」は小さいけれど立派なシアターで、プロジェクションマッピングで場面転換ができるのと音響設備も良くできていて臨場感のある演出が素晴らしい。ただし撮影禁止。

 まず、女性二人が綺麗なアイヌの衣装で出てきてイントロダクション。そのあと、男性二人が囲炉裏端に座って謡を披露。神に捧げるお酒を造る物語風の歌だけど、途中で「酔っ払っちゃって誰のために作ってるんだか分んなくなっちゃた」みたいな歌詞が出てきて、ゆるさ加減が良いなとーと。

 その後も、男女混合の踊り(男は剣を持つ)、女性が髪を振り回して(今風に言うとヘドバン)の踊りを披露したりと、30分強の時間楽しませて頂きました。

 

 そのあとは、アイヌの家を再現したコーナーに。途中、池のほとりの野外ステージでピンでの語りとそのあとの女性のムックリ演奏。外でのムックリ演奏は自然に溶け込んでまた一味ちがう趣がありました。

 

 ↓復元した建物は、茅葺の建物で、南側には海産物を取り込む口があります。

 

 中は大きな一部屋で、中心やや西よりに囲炉裏が切ってあり、実際に火が入っていて、上には、鮭が燻製になってぶら下がっていました。鮭の皮で作った靴もありました。↓

 

くんくんにおいをかいでみたところイミテーションではなく本物の鮭でしたよ。

鮭の皮で作った靴もありました。↓

 

↑アシリパちゃんではない・・

 

 この時点で16時すぎ、その後、工芸の館で織物の工程を観たりお土産をみたりして時間いっぱい。

 

 16:42宿泊地の登別温泉へ向かって出発。

 途中、国道の対向車線の歩道を鹿さんが「おりゃーっ、車なんかにまげねー」と走っていてびっくり。流石北海道です。

 

 登別温泉では、予約した”パークホテル 雅亭”の看板がある建物に入って「ついたー、チェックインお願いします。」と元気よくフロントの方にいったら、けげんな顔をして「うちですか?お隣ではありませんか」と言われて、確かに旅館の名前が違う。ただ、二棟続きの旅館で間違えやすい形、向こうもなれていたんでしょうな、軽くあしらわれて、隣に行ったらどうもすみませんっと笑顔で迎えてくれた。

 正式チェッインして、お風呂にいくと流石登別温泉、硫黄が濃い温泉、そうでもない温泉と、露天も含めて6つくらい違う浴槽がある。白濁した濃い温泉にと、入ると私が入ったお湯の動きでさらに底に沈殿した湯の華が湧き上がってきて濃いにもほどがあるぞという状態。すごくあったまってお肌つるつるです。ただ、上がってしばらくは体が硫黄臭かったです。

 

晩御飯はバイキング形式ですが、カニ食べ放題でここでも北海道を堪能。

 

で、Day2はおしまい。