東洋医学では対処療法を軽視するわけではありませんが、
根本治療をすべきときは根本に働きかける治療をしよう、
と昔々から言われています。
つまり慢性疾患をよくしたいなら、
慢性疾患がよくなるようなことをしないと慢性疾患はよくならない。
それを本人が理解していて
それで薬や栄養ドリンクを飲んでいるのならいい。
他人にとやかく言われることではありません。
でも、薬や栄養ドリンクで慢性疾患がよくなると信じていたら、
それは違うよ、と言いたくなる周りの人の気持ちもわかります。
疲れているんだったら、しっかりと眠ること。
睡眠薬を飲まないと眠れないんだったら、きちんと運動することです。
そのように考えると本当の根本治療とは
生活習慣を変えることだったり、そのための環境を整えることで、
これは誰かが代わりにやってあげることはできません。
糸井重里さんが「魚を飼うとは、水を飼うことだ」と述べています。
飼い主の仕事は、大きなろ過器を用意して、
バクテリアたっぷりの棲家をつくること。
人間の多くの場合、
子供ならその環境を整えるのは親をはじめとする大人で、
大人なら自分です。
誰かに物申して変えてもらうこともできるかもしれませんが、
物を申すのは自分です。
自分を取り巻く環境をしっかりと飼育できれば、
きっと今より健康になれます。
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