私は昔から結婚願望がなかった。
小さいときに両親が離婚、家族全員でごはんを食べたことすらない環境で、父は音楽に没頭、母は365日ヒステリー、姉は毎日のように私を殴り、死ねばいいのにと呟いてくる。そんな家だった。
家族、家庭、兄弟、自分の子供
何も魅力を感じない。私には一生涯無縁の単語だと思っていた。
高校のときにアルバイトしてた会社の社長から、親に頼らず生きていけるようにと、仕事の知識を沢山頂いた。結果、私は30すぎるまで、ただただがむしゃらに『ひとりで生きていけるように』働きまくってきた。
そんな私は結婚をし、苗字が変わったのでふと脳内メーカーをやってみたら『楽』一色だった。旧姓だと『嘘』一色だったのに。
本当は家族がほしかった。
本当は家庭がほしかった。
私は私自身に『嘘』ばかりついて生きてきたことに疲れ果ててたのだ。
先日、病院で検査待ちしてるときに、ふと思ったのだ。
私だけでは受け入れられない現実があったとしても、今は、そのつらさや弱さを半分引き受けてくれる人がいる。
ひとりじゃないってことは、こういうことなのかもしれない。
私はもう、ひとりぼっちじゃない。
うちとは完全正反対の性格の、優しいお義父さんとお義母さんとお義兄さんが出来て。
正直、まだ馴れないし変に挙動不審=脅えちゃってる自分がおもしろいんだけども(←普通の家庭を知らないだけに)。
早く打ち解けれたらなぁと。思っているのです。まだまだ時間はかかりそうだけど。←すげー人見知りだから
、、、、てね。
薬のみわすれて具合悪くなってなんとなく思った。私はこの年になって、ようやく本当はずっとほしかった【ふつうのしあわせ】を手にいれられたのだから。
まずは、自分の病気を治すこと。
焦らず、悲観的にならず、前向きに。
頑張って治すぞ!