北海道博物館で行われていた特別企画展
「北海道の恐竜」(2/12~3/14)に行ってきた。


今回のメインは、カムイサウルス!!

カムイサウルス以外の北海道の恐竜は前回のを
どうぞ↓

「 カムイサウルス・ジャポニクス」
通称 むかわ竜

爬虫綱恐竜上目 鳥盤目 鳥脚亜目
ハドロサウルス科ハドロサウルス亜科
エドモントサウルス族カムイサウルス

全身の約8割が掘り出された全長約8mに及ぶ国内最大のハドロサウルス科の全身骨格化石

ハドロサウルス→白亜紀後期に生息した大型草食恐竜、カモノハシ恐竜ともいわれる。


2003年:穂別町(現 むかわ町穂別)の沢沿いで尾椎骨を採集
穂別博物館に寄贈されるが、首長竜の尾椎骨とされ、クリーニング作業が後回しにされ、7年間収蔵庫に仕舞われる。
※首長竜は、水中爬虫類の仲間であり、恐竜ではない。


2010年~首長竜の化石としての調査・研究のため、クリーニング作業が進められる。

2011年:ハドロサウルス科(植物食恐竜)のものとされる恐竜化石の可能性があると指摘される。

2013年と2014年の2回に分けて本格的発掘調査が行われ、クリーニング作業の結果、全身の8割の骨化石が確認された。

2016年12月:通称として「むかわ竜」と命名

2019年9月:新属新種として正式な学名 
「カムイサウルス・ジャポニクス」Kamuysaurus japonicus)と命名

カムイ→アイヌ語で「神」の意味
日本の恐竜の神という意味になる。


骨格の形態学的観察から、カムイサウルスには他の恐竜には無い三つの特徴があり、さらに他に無い特徴の組み合わせが13あることがわかり同じハドロサウルスの骨と比較した結果、新種であることが分かった


日本産恐竜全身骨格で最大のもの

・後期白亜紀の恐竜全身骨格化石
・植物食の恐竜全身骨格化石
海成層(海の地層)から発見された恐竜全身骨格化石
(1934年に南樺太(現ロシア領)で発見されたニッポノサウルスを除く)

国内最大にして初めての発見であり、日本から産出した極めて保存状態の良い恐竜化石として、世界的に注目されています。


現在、カムイサウルスの全身復元骨格のレプリカは2体ある。

1体目 4つ足で立った姿(学術用)
※「恐竜博2019」で展示されたもの

2体目 後ろ足で立った姿(貸出用)
※今回の「北海道の恐竜」で展示されたもの


こちらは、全国に無料で貸し出しが可能となっている。(輸送費、設置費は別負担)



パネル
「カムイサウルス(むかわ竜)発掘史」

むかわ町穂別博物館で行われた特別展「カムイサウルス発掘展(2020)」の一部を借用して作成http://www.town.mukawa.lg.jp/4274.htm















現在、カムイサウルスが貯蔵されている穂別博物館では、展示スペースの関係で全身復元骨格(レプリカ)や全身の実物化石は展示していない。(実物化石は一部展示)


今後、カムイサウルスなどを展示するための新館建設の計画があったが、2018年9月の北海道胆振東部地震の影響で、保留となっている。

建設には閉館した穂別地球体験館の跡地を利用する予定である。


私が穂別博物館に訪れたのが、20年前
閉館してしまった穂別地球体験館と共に訪れた。

この当時は、穂別がむかわ町に合併する前
カムイサウルスが発掘される前であった。

穂別博物館の主
首長竜のホベツアラキリュウ(ホッピー)がいたが、カメ好きのためウミガメの祖先の化石の記憶しか残っていない💦

今回北海道博物館で開催された特別企画展「北海道の恐竜」で初めてカムイサウルスを見ることができてよかった。
カムイサウルスを展示する施設ができると、さらに町は盛り上がるだろうな。