「平山ユージ セッション&スライドショー」@深谷クライミングヴィレッジ | 本橋ユウコの部屋

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深谷クライミングヴィレッジさんで9/28に開催された「平山ユージ セッション&スライドショー」に、今回はあくまでプライベートで見学させて貰いに行って参りました!!

平山ユージさんは、日本人初のフリークライミング・ワールドカップ総合優勝(しかも二度!)を果たした、すでに若くして生ける伝説的な、日本が誇る超有名なプロ・クライマーの方で…とにかく凄いんです!!(迫真)

それでは、さっそく当日現地の様子を、写真多めでレポート致しますよ!

北関東在住の自分としては正直、こんな近場にこんな大きくて設備の整った良さそうなジムがあったなんて…(呆然)という気持ちです。。ほんとに、なんで今まで知らなかったのか自分よ。。。(汗)

それはまあ置いといて。
入口はこんな感じでした~。

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大迫力なスライドショーのポスター貼ってありますね。

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引きだと場内はこんな感じ。それぞれの壁に難易度の異なる「課題」が設定してあり、

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それを各自のペースとレベルに応じて挑戦すると。老若男女いろんな方が楽しそうに登ってました。

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この日は使用してませんが、奥の方にはリードルート用のけっこう高い壁も。

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誰かが課題に難儀してると、ユージさんが助けに来てアドバイスをくれたりします。

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初登場時、拍手で迎えられて挨拶する平山ユージさん。かっこいい…!(奮)

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順番に壁の課題をデモンストレーションで登ってくれました。チョークバッグでかい。

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この緑とか黒のテープで色分けされたホールドが、それぞれ別のルートを表します。

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こっちの壁はモロかぶってて、低い位置のスタートからもう超キツそうだよ!

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しかし、動きのある被写体の撮影って難しいね…あと色調バランスが酷いことに(汗)

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「腕」だけじゃなく、やっぱり「足」の使い方が芸術的に巧いのです。軽々とステップ踏んでるみたい。

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(ここらへん何となく連続ムーブに見えますが、ところどころ違う壁まじってます。)

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何という彫刻のような美しい筋肉…!ブラボー!!(奮)

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セッション中は、平山さんに質問すればどんどんアドバイスを頂けます。羨ましい…。


けっこう上手い人も、始めたばかりっぽい人も、みんなでワイワイガヤガヤ登ったり声掛けて応援したりと、楽しいセッションの時間はあっという間に終わってしまいました。今回は見学だったけど、次は是非登りたいな~。

誰かがルート登ってる時、他の人はちゃんと列つくって「最後尾」フダとか持って待ってるんですけど、よっしゃ次オレの番だ!ってなった時に皆たたた~って小走りで壁に取りついて行くのが、何か凄く微笑ましかったです。
あと落ちそうな時に「ガンバ、ガンバ!」って言って貰えるのもいいです。余分に力でそう。

それに、クライマーの人ってほんとスタイル良い人が多いですよね!みんなスリムでほどよい筋肉感!それはまあ身体が重かったらあんま登れないだろうから、当たり前といえば当たり前ですけど!(?)

ということで、この機に会員にもなったことだし、そのうち登りに来ようと思います。そのうち…原稿の…(途絶)


セッション終了後は、平山さんが南回帰線の近くの島で、未踏の長大な壁にものすごく難しいルートを多国籍チームで開拓した時の映像作品が上映されました。

こちらも本当に大変なド迫力映像で。平山さんたちが実践されてる大自然の中でのアドベンチャー・クライミングがどういうものか、見ているこちらにも質感や高度が肌感覚でヒリヒリ伝わって来るようでした。

その映像作品の中で、平山さんは若いフランス人の女性クライマーに誘われて「人種のごった煮」のようなコンセプトを持ったチームにアジア系代表みたいな感じで加わるんですが。
平山さんは、終始にこやかで控えめなのに、けっこう今回の冒険そのもののキーマンになるような、重要な役回りを最終的に演じるんですね。

今回、女性クライマーが自らの人種的に複雑な生い立ちと向き合い、精神的に故郷に戻るための、ある意味とても重い内容を持ったクライミングになったんですけど。そのテーマを思いついた時に、彼女が真っ先に声を掛けたのが、自身をプロの道に入らせるきっかけになった、「憧れの人ユージ」だったと。
そして平山さんは、そんな彼女の思いにとても誠実に寄りそってくれるんですね。ルートの中でも。

そこでのチームみんなからの、圧倒的な信頼感、みたいのを見た時に。
直前に観ていた『クライマー パタゴニアの彼方へ』のデビッド・ラマが平山ユージを凄くリスペクトしていた、という情報が、「あ、こういうことなんだ」みたいに、妙にしっくりきたと言うか。納得感がありまして。

世界中の若くて才能あるクライマーたちから、平山ユージさんという存在が、どれほど尊敬され、慕われてるか。
…たぶんですけど、「偉大な兄貴分」って感じなんじゃないかな?と。
高名な師匠や、厳格な先輩でなく、あったかくて大きくて、でも絶対的に信頼できる、「オレ達の兄貴」。

そんな風に世界中から思われている人が、この日本にいて、日本語で気さくに自分の見て来たものを話してくれる、とてつもなく大きい幸運というものを改めて噛み締めていました。ほんとこの人、凄い人なんだわぁ…。


クライミングや、冒険や、山登りには、危険が常に隣り合わせです。
それでも、常に学んだり努力することによって危険は減らすことが出来るし、そういう危険や恐怖心、孤独を補って余りあるほどの価値のあるものを私達の人生に与えてくれると、あの映像はそんなことを教えてくれました。

新しいことに挑戦するって、いつでも楽しくてワクワクすることなんだ!

そんな当たり前のような、でもけっこう見逃されがちな真理を、思い出させてくれた平山さんに感謝です。
これからも世界を舞台にしたご活躍に期待しています!!



おまけ。「自動ビレイ機」なるものを発見!これでコミュ障の自分でもひとりでリードが登れる!?(違)

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